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第十三魔 ページ15

「午後のクラス発表まで時間もありますし、何か食べに行きましょう!新入生が今入れるのは学食と庭園位ですが、授業が始まれば他の施設も解放されるんですよ。」

「サッサヨウデスカ!」

朝、学食堂にて
何故か昨日よりぎこちない入間様に首を傾げる
中でサリバン様に何か言われたのだろうか?
何はともあれ、私達は食事のため席につく
皆がメニューで注文し、食事が運ばれてくる中私は手帳でスケジュールを見直していた

「あれ?メイは何も食べないの?」

入間様に聞かれる

「はい……少食なものでして……」

嘘だ
本当は凄まじい再生能力を維持するため女らしからず大食いなのを隠すため
大勢の前で食べたらバカにされる……
それが嫌なのだ

「しかしハドラ、入間様の下僕足るもの体力をつけねば……何か食べれそうなものがあればこちらから摘まんでいいぞ?」

やめてくれ、我慢できなくなるだろ
料理の皿をまわされそうになったその時
大量の食事が雪崩の様に運ばれてきた

「おい!なんだこれは!」

アスモデウスが怒鳴る

「えっ、でも確かに50人前と……」

どうしよう
食べたい
ちょ、ちょっとだけなら
騒ぎのお陰でお腹がなるのはばれなかった
ばれないように料理に手を伸ばす
こんなにあるのだから少しなくなっても……というか無くさないと迷惑だろ
が、次の瞬間料理が消えた

「おぉ!?」

皆驚いている
無理もない
入間様が全部食べてるのだから

「ん!?あれっ、これ食べちゃダメなやつだった!?だっ、出す!?」

当の本人は突拍子もないことを言い出す始末
……チャンスだったんだがな

「よ、よくお食べになるのですね……」

「えっ、そうかな?食べられる時に食べとかないとね!すみませんおかわりー!」

「シェフが倒れたー!」

「やっぱ入間すげぇ!」

あれだけの量を食べて何故……

「入間様はその……そんなに食べて恥ずかしくないのですか?」

「えっ?」

「その……陰口を叩かれたりとか……卑しいとか言われたことは……」

全部自分が言われてきた言葉である
自分だって好きで大食いな訳ではない
入間様もどこか思案しているようだ

「……申し訳ありません。野暮なことをお聞きしました。」

「えっ、いやちが……」

入間様が言い終わる前に轟音が学食堂に鳴り響いた

「お持ち帰れ。」

見ると、竹槍に吊るされたウァラクがケラケラ笑っていた
辺りは暴れたのか物が散らかっていた
全く……これでは入間様の名に傷がつくであろう
勘弁してほしい限りだ

「何してるんだ。」

「遊んでもらった!」

絶対違うだろ阿呆

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もっち(プロフ) - はっ、、、、、!そうか、、! (2019年12月8日 8時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - もっちさん» だが忘れちゃいけない。彼女には他にも三人彼氏候補がいることを (2019年12月7日 23時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - あ、やはりそうでしたか(洗脳完了) (2019年12月7日 22時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - もっちさん» 夫婦っすよね……これは……(°▽°) (2019年12月7日 20時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - む!?見ない間に表紙が神ってる?前もうまかったけどさらに、、、夫婦かな?(洗脳) (2019年12月7日 20時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/  
作成日時:2019年10月20日 0時

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