意味 ※修正 ページ15
「え、樋口……？ じゃあ……」
此方に近付いてくる足音がやがて大きくなっていき、暗闇の中からその人が姿を露にした。
「先輩すみませんッ、……って、え、(人1)さん？」
「樋口さん…？」
思いもよらぬ遭遇に思わずお互い顔を見合わせた。
「此奴と知り合いか？ (人1)」
「うん、昨日知り合ったの」
こんな姿でごめんね、と樋口さんに言うと、いえいえ！ と手を振られ。
本当、ぐしゃぐしゃな頭を出会って間もない人に晒してしまうなんて恥ずかしい。いつもはもっとちゃんと髪の毛セットしてるのに、そういうの気にしない人って思われてしまいそうだ。
「えっと、その、芥川先輩こそ(人1)さんと知り合いでだったのですか？」
「そうだ」
芥川が気だるげに言う。
「これでも幼い頃からの付き合いなんだよ」
私が芥川のセリフに付け足すようにそう言った。
「そうなんですね！」
驚いた顔をする樋口さん。
その顔を見てくすっと笑い、私は意外でしょう？ と問えば、えぇ少し、と彼女は言った。
「あっ芥川先輩、そろそろ任務へ……」
「そもそも貴様が……ちっ、行くぞ」
何か言いたそうにしていた芥川だったが諦めて黒外套を翻し去っていく。
「では(人1)さん、失礼します」
そんな芥川を追って彼女も去っていった。
1人になった私も身を翻し、彼らと別方向へ歩いていった。
自室に入って椅子に座ると私は机に雑多に置かれた書類を手に取った。
____明日は遂に“仕事”がある。
かといって今日何もしなくていい訳でもなく今日も今日とて、普通の人間社会で言う社畜、のように働くのみ。
私は自室に篭もり書類仕事を終わらせていった。
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ナナ(プロフ) - めっちゃ好き続き楽しみにしてます (2023年1月20日 18時) (
レス) @page31 id: cfbc850098 (このIDを非表示/違反報告)
んーゆ - 更新…まじで頑張ってください…この作品めっちゃ好き… (2022年3月19日 23時) (レス) @page31 id: 08da5454b1 (このIDを非表示/違反報告)
♪美桜♪ - 話の内容がすごくおもしろいです！これからもゆっくりでいいので、更新頑張ってください！ (2018年9月17日 14時) (レス) id: 951996096a (このIDを非表示/違反報告)
叶葉和音(プロフ) - 納豆さん» ご指摘ありがとうございます。今夜には訂正させて更新させて頂きます。宜しく御願い致します。 (2018年8月1日 0時) (レス) id: ebadb5acac (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - 頭領ではなく首領ですよ (2018年7月31日 12時) (レス) id: 427a625ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叶葉和音 | 作成日時：2018年5月17日 23時
