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第185話 何で私も呼んでくれなかったの ページ43

え、じゃあ何。

土方って振ろうと思って今日来たら逆に振られちゃったの。
絶対言うぞーと思って学校来たら夏実から言われちゃったの。

何にそれ。
なんで。


「何で私も呼んでくれなかったの!!」

「えぇっ……それってそんな普段に無い声のハリで言う事……?」

「当たり前じゃない!!だってコイツ、夏実のこと振ろうと思って学校来たんだよ!!」

「そうだったの!?」

「何で言うんだよテメェはよォ!!!」

「ほら!!隠してるくらい恥ずかしかったんだよ!!
そんな土方凄いかっこ悪いじゃん!!めっちゃ弄れるじゃん!!
何で私を呼ばなかったんですか!!!」


と言い切ると、ふざけんなよお前!!と私に秘密を暴露されて焦っている土方に胸ぐらを掴まれる。

私は都合の良い時だけ全力で女の子したいクズ女なので、か弱い女の子になんて事するんだ!!とか思っとく。


「あらあらあらあら土方君顔が冷や汗でびっしょりじゃないの。
どうしたの、なにかまずいことでもあったの…いたいたいたいたいたい!!
ちょっ!それ本気でしょ!!本気の抓りでしょ!?」

「うるせぇ!!抓りだけで済んで良かったと思え!!
こんなん学パロの世界観じゃなかったら刀持って追い回してる所だぞ!!」


そう言いながら頬を抓られる。
痛いって顔はやめろって暴力は見えるところにしたらバレちゃうだろ腹とかにするんだよいや腹は止めてよ。

……何言ってるの私は。


しばらくして、やっと解放してもらえた私は、頬を擦りながらぼやいていた。


「だいたいさぁ。クール気取ろうとするから恥ずかしくなるんでしょ?
原作でも総悟に指摘されてたじゃない。
どーせ夏実に別れようって言われた時も夏実ではない何処か虚空を見ながら『……そうか』とか答えたんでしょ」

「誰がそんな女に興味無さそうな厨二病みたいな返しするかよ」

「凄いねA!!まんまじゃん!!何で分かるの!?」

「夏実黙っててくんないィ!?」

「ほらーそうやって恥ずかしくなるでしょー?女に興味無さそうな厨二病の土方君」

「俺はもう許されても良いんじゃないんすかねェ!!!」


言っとくけど今のは自分で墓穴掘ったからね。




と、このような会話をしていて昼休みが終わることをすっかり忘れていたため、五時間目は遅刻してしまった。

遅刻カードの理由欄に土方のせいと書こうとしたが途中で本人に気付かれて結局書けなかったのがとても悔やまれた。

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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:mire | 作者ホームページ:http://id27.fm-p.jp/456/0601kamui330/  
作成日時:2017年10月24日 20時

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