第147話 貸しばっかだな ページ5
そのあと、肝試しのクラスや対戦ゲームのクラスに行って遊んだ。
肝試しでは総悟が幽霊役の女の子を逆にビビらせて泣かし、また対戦ゲームのクラスでは総悟が最高点を出して1番豪華な景品を容赦なく獲得した。
やめてあげて。
ちなみに対戦ゲームのクラスで羨む子供の目を気にせず総悟君が獲得した昔のカードゲームの超レアカード集は転売するそうだ。
やめてあげて。
そんなこんなでもう3時。
お片付けの時間です。
「ねーもう重いー。なんで私がこんなに運ばなくちゃ駄目なのー?」
「昼に言ったじゃない!早く休憩しても良いから片付け頑張るって!」
「ほら、土方コノヤロー早く運んでくだせィ」
「お前は何で俺に持たせてんだ!!」
私達はいつものメンバーで使った調理器具を家庭科室に返しに行ってるところだ。
超重い。
夏実の持ってる量が私のより少ない気がするし、何より総悟が全部土方に持たせて手ぶらになってるのが腹立つ!
でも夏実に喧嘩しちゃった事黙って貰ってるからね!!
文句言えないよね!!
「はーやっと着いたー。校舎が違うとやっぱり遠いねー」
本当に疲れた。
夏実はまだまだ元気そうです。流石です。
指定された場所に調理器具を返し、家庭科室を出る。
夏実や総悟の後をついて行こうとしたら
「ちょっと良いか」
土方に呼び止められた。
「な、何」
「お前、他クラスの女子と喧嘩したって、アレマジか?」
「……なんで知ってるの」
「廊下で会った高杉がいきなり言ってきた」
晋助かよ!!
つーか見てたんなら止めてくれれば良いのに!斉藤さんと友達なんでしょ!?彼!!
「なんで土方なんかにそんな事言ったんだろ」
「なんかって何だ。よく分からんが、めちゃくちゃ目立ってるからヤベーんじゃねーのみたいな事言ってきたんだ」
「あ、やっぱ目立ってた?」
ガーターベルトのケモミミメイドの女の口喧嘩なんて見ない訳ない。異質だもの。
そんなことよりも。
「あのー夏実さんにはー……」
「分かってるよ、1個貸しな」
ニヤリと笑って歩いていく土方くん。
私は一体土方くんにいくつ貸しを作れば良いんだ。
てか返したことない可能性がある。
またマヨネーズでも奢ってやるか。
なんて思いながら土方の後を付いていく。
明日は劇か……。
あれ。
「そういや私、劇の台本貰ってない」
「あぁ、明日渡されるんじゃねーの」
大丈夫なのか……?それ。
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作者名:mire | 作者ホームページ:http://id27.fm-p.jp/456/0601kamui330/
作成日時:2017年10月24日 20時