第162話 頭に何が詰まってるの?ゴミ? ページ20
「あと何分だ!?」
「もう始まってるんじゃない?」
「まじかよしまった!」
「そんなに急ぐこと無くない?後夜祭なんて遅れてってもバレないっての」
「気分の問題だろーがよ!!」
「じゃあもっと私を早く探せば良かったんじゃ無いですかね!!」
「お前があんな普段行かねぇ所に居るからだろ!!」
土方と廊下を駆け足で進みながらそんな会話をしていた。
どうやら彼はファイヤーストームの点火を見たかったらしい。
可愛い奴め。
運動場に着くと、運良くちょうど火がつくところだった。
生徒会長により点火される。
「ほらほら土方、火がつくよ火が」
「3年間見たことねぇから見てみたいと思ってたけど、なんだ大したことねぇな」
「なんなんだよお前はよ」
こんな所でちょっとクール気取ってんじゃないよ。
さっきまで足の遅い私を急かしてまで見たがってたくせに。
つーか1人で先に言ってればよかったのに。
「まあ土方は自ら燃える男だからね、木だけ燃えてるの見てもなんとも思わないものね」
「あれは俺が好き好んで燃えたわけじゃねぇ」
「あれ、Aとマヨ、2人アルか?」
後ろから聞き覚えのあるアルアル口調。『ある』って言いすぎて口が絡まるなこれ。
「神楽、何?」
「夏実は一緒じゃないアルか?」
「私、教室見ずに来ちゃったから誘い忘れてたや。
クラスの誰かと一緒じゃないの?
つか土方、何で夏実連れてこなかったの」
「教室に居たか?」
「居たはずアル」
「こらドアホ土方」
「そんな責めなくても良くない!?」
夏実に何も言わずに私のこと誘ったのかよコイツ。
そろそろやばいだろ、それ。
「まぁ夏実のことネ、友達多いから誰かと居るはずアル」
「そうだね。てか神楽は1人なの?」
「いや、姉御と九ちゃんと新八と居たはずアル」
「……迷子なのね」
「違うネ!!皆が迷子アル!!私迷子じゃ無いヨ!!」
「いや、どう考えてもお前が迷子だと思うぞ」
「うるせぇ!!
脳みそマヨしか入ってないお前と密度の高い頭を持つ私とだったら私の考えが優先されるはずネ!!
だから私は迷子じゃないアル!!」
「誰が脳みそマヨだ!!」
「頭に何が詰まってるの?ゴミ?」
「酷いヨA!!」
なんだこの迷子センターに来たクソめんどくさいガキみたいな子。
早いところ回収してくれないかな。
と思っていたらちょうどいい所に銀八の姿が見えた。
ナイスタイミングだよ、天パ。
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作者名:mire | 作者ホームページ:http://id27.fm-p.jp/456/0601kamui330/
作成日時:2017年10月24日 20時