＃8 ページ8
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「せんせー」
「おおっ、ありがとな…って坂田も手伝ってくれたのか」
「まぁ、はい」
今日の体育は体力測定なんだとか。
だからメジャーとストップウォッチってことか…。
「にしても時間かかったなー…なんだ道にでも迷ったか？」
そう言って、
はっはっはーと呑気に笑う先生。
いろいろあったんです、いろいろ。
重たかったんですよこっちは。
「メジャーとストップウォッチが重くて大変でした」
「う…ごめんな。坂田が手伝ってくれて助かったよ」
「いえいえ」
仕返しの意味で先生にそう言った。
そしたら案の定
しょぼんと落ち込んだ…ふり？
そして隣の坂田くんは、
いいっすよ。
なんて言って、いつもの笑顔で笑う。
その笑顔に
またドキンと心臓が大きく脈を打った。
いやいや、ただ単に笑っただけだよ。
なんでこんなにドキドキしてるの。
「まぁ、ありがとうな坂坂コンビ！」
「…」
「ん？おい坂川？おーい！」
「…へ？」
「へって…お前話聞いてたか？」
「…一応？」
私がそう答えると、
先生は絶対聞いてなかっただろ、と苦笑い。
しょうがないでしょ、
聞いてなかったんだもん。
「まあいいか、そんなに大事じゃないし」
そう言って先生は
ありがとうと言って、
ぞろぞろと来た体育委員と一緒に
運動場に体力測定の準備を始めに行った。
「坂川ってさ、」
「…え、あっ、うん」
急に坂田くんに話しかけられてビックリした。
そしたらめっちゃ笑ってるし…。
…すごい笑い方。
「いやさ、俺が言いたかったのは、
優等生だと思っていたのに
意外にさっきみたいに話聞いてなかったりとか、
ドジ踏んだりすることあるんだなぁって」
私って、そんなに固く見えるのかな。
別に優等生じゃないんだけどな。
でも今はそんなことよりも、
坂田くんに私を見てもらえた。
ただ、それだけでも。
ただ、それだけでも、
とてもとても、嬉しいの。
こんなこと言われて、
惚れないわけないでしょう。
胸がきゅんきゅんして、
とてもとても、嬉しいの。
ほんと…ただ、それだけ。
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かほ(プロフ) - この小説大好きです！これからも、更新頑張ってください！応援してます！ (2016年8月8日 19時) (
レス) id: dee0be076d (このIDを非表示/違反報告)
クロワッサン@2(プロフ) - ご心配をおかけしました…。でも、大好きって言ってもらえて嬉しいです！ これからも更新頑張るぞー!! (2016年5月8日 13時) (レス) id: 81c666184d (このIDを非表示/違反報告)
夏神餅(プロフ) - 災難でしたね…。でも、更新してくれて嬉しいです！この作品大好きなので…。これからも更新頑張ってください！！ (2016年5月7日 22時) (レス) id: 91e3b182bc (このIDを非表示/違反報告)
クロワッサン(プロフ) - 月音さん» もちろんどうぞ！ よっしゃー、ラブラブさせるぜ！(きっと…。) (2016年4月7日 0時) (レス) id: 0a01b2cd25 (このIDを非表示/違反報告)
月音(プロフ) - クロワッサンさん» きゃーーー///よくやった・・さかたん！！これで、２人きりだね！！友達申請してもよろしいですか・？ (2016年4月7日 0時) (レス) id: 2d54fbdfc9 (このIDを非表示/違反報告)
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