8。 ページ8
•
山崎さんの腕の中は暖かい。
優しすぎる。
だから好き。
だから大好き。
そしてどさくさに紛れて告白してしまったのが、
今になって後悔している。
絶対山崎さん引いてるだろうな。
少し気分も落ち着いて、顔を上げられるようになった。
「佐藤さん……。えっと……
お、お友達からっていうのは、」
「…私…友達って思われてなかったんですか…」
「え!?違うよ!そういう意味じゃなくて!!」
ふふ、と笑って見せてから「そういう、相手に正面からぶつかっていくツッコミ、大好きです。」と伝えた。
想定通り、山崎さんは顔が真っ赤になった。
その反応にも面白くなって、
山崎さんの好きなところをエンドレスで言い続けた。
「もういいストップ!!」と怒られてしまった。
まぁ、そんなところもかっこ可愛いんだけど。
「山崎さんが言ってたことって…、
つまり付き合うってことですか?」
「そういうこと、になりますね、…」
「………。」
いざ口にしてみると、顔が熱くなる。
「で、でも!いいの!?俺32歳だよ!?」
「……??32歳がどうかしたんですか?」
「…え?」
「え?」
「………可愛い。」
「は、!?」
え、山崎さん私のこと可愛いって言った!?
やばい…。今私めっちゃ顔赤いかも。
山崎さんは「?」と頭に付きそうなくらい、
自分が何を言ったのか気づいてなさそうだった。
天然かよ!
可愛いけど!!
「あら、こんなところにいやがる」
「お、沖田隊長!」
「目の前で淫行たァ、大した度胸だねィ」
「沖田さん、私山崎さんと付き合うことになったんで、
別に淫行しても問題ないですよね?」
「佐藤さん!?!?」
•
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サラダ | 作成日時:2024年1月15日 13時