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山崎さんの誕生日当日。

私は、通常通り仕事をしなければならなかった。
しかも運が悪いことに山崎さんが非番だ。


2人の予定がすれ違ってしまった。

複数の隊士が山崎さんの誕生日を祝っているように見えた。…いいな、私も山崎さんを祝いたい。

そんな願いは叶うこともなく、
女中の仕事はいつも通り多い。



「ただいま戻りました。」

「頼んだもの、買ってきてくれた?」

「はい。……あ、あの、今日って何日ですかね。」

「ん?2月6日だけど?」

「……、…ですよねー。」



かえでちゃんの伝え間違いでもなく、今日が2月6日じゃないわけでもなく、正真正銘山崎さんの誕生日だった。

…プレゼント、いつ渡そう。


昨日坂田さんに正直重い、と言われちゃって自分のセンスを何の根拠もなく疑ってしまう。

いや、根拠はある。
実際に坂田さんが私にプレゼント選びにセンスがない、と言ってるようなもの。



「……今からでも買いに行けるかな。」



でもそれだと、午後の仕事をのぞみさん、その(ほか)に仕事を押し付ける形になってしまう。

ただでさえ女中は人数が少なくて困っている、と土方さんが言っていたことを思い出した。



┄┄┄行きにくすぎる。



第1、のぞみさんがそんなこと許すはずない。
許してくれたら、私の中ではもう神様的存在だ。




…あぁもう、寂しい。


1日でも顔を合わせられないことが、こんなにも苦痛だったなんて。



「┄┄┄……Aちゃん。」

「は、!い…、」

「残念だったね。休み、合わなくて」

「ほんとです……。」

「…大丈夫?顔赤くない?」

「え、あ、いや…なんでもないです…、」



心配そうな顔をやめて、今度は「じゃあ、仕事頑張ってね」と私の汚い心が浄化されそうなほどに笑顔でそう言った。…さすがに心臓に悪い。


そして、今の光景を隊士達が見てないわけもなく、
みんな揃ってニヤニヤしていた。


┄┄┄私の火照りはそう簡単におさまるものではなかった。





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設定タグ:山崎 , 銀魂 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:サラダ | 作成日時:2024年1月15日 13時

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