検索窓
今日:20 hit、昨日:44 hit、合計:554 hit

38。 ページ38






「あ、佐藤!!!上様まで!」

「や、…やっと来た…。」



探してから10分後くらいに見つけた。


全然狭い範囲なのにこんな見つからないことってあるのか。

逆にすごいわ。


「そなた、女中だったのだな」

「へ、あっはい、そうです。私のようなやつが隣を歩いてしまったことをお許しください」

「いや、実によい旅であった。
よければもっと庶民の文化について教えてもらえないか?」

「えっ」



やっと山崎さんのところに行けると思ったら、
まさかの将軍様のお付き続行!?

どうしよう、断ったら切腹される。


それどころか、私は真選組居られなくなってしまう。


土方さんも顔引きつってるし。
断ったら殺されるやつだ、これ。



「も、もちろんです。真選組と合流してから行きましょう」

「あぁ、よろしく頼む。」



将軍様に聞こえないくらいの声で土方さんを呼ぶ。



「ちょ、ちょっと。なんで止めてくれないんですか!
私ついてきただけなのに…、なんでこんなことに…!」

「すまん佐藤、ほんとすまん。夕方まで我慢してくれ」

「夕方…!?」



冗談じゃない。

真選組を探してる時でさえ、将軍様と一緒にいるのは気まずかったのだ。

それをまだ感じなきゃいけないなんて…。

あぁ、あれもこれも全部松平さんのせいだ。


慰安旅行とか言いながら将軍様連れてきて、山崎さんを過労働させやがって。



「テメェら!!ちょっと来い!」



やっと合流できた。

どれほど歩かせるんだ。



「夕方まで、この佐藤が上様の隣にいてくれるそうだ。俺らも全力でサポートするぞ」

「…は、土方さんそれ本気で言ってやすかィ」

「…本気だ。」


今は余計なことを言うな、とでも言いたげな目を沖田さんを睨んでいる。

それを察した沖田さんだが、どこか不満そうだ。


「はぁ……。」とため息をつくと、
何やら隊士達がヒソヒソとしている。

何を話しているか分かると、私は顔をしかめた。



[なぁ、Aちゃんって意外と…。]

[おう…。]

[あるよな…。]



どうしてこう…、男性は胸が好きなんだろう。

ふと山崎さんの方を見るとさっきの隊士達に殺気をたたせていた。


…うん、好き。





39。→←37。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:山崎 , 銀魂 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サラダ | 作成日時:2024年1月15日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。