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なんとかお母さんとお父さんに許可をもらって、
今日女中面接行くことにした。
お父さんの説得が大変だった。
「男がたくさんいるんだろう！？山崎さんに迷惑がかからないか！？」とすごい形相で言ってきた。
…なんだろう。反抗期とかもうとっくに過ぎてるはずなのに、ちょっとイラッとくる。
でも、今日はそれどころじゃないんだ。
絶対面接を合格してみせる。
そろそろ私の順番が回ってくる。
気を引き締めないと。
「入れ」
え、？ん？この声って…。
「座れ」
土方さんと沖田さんだけ！？
聞いてた話と違う…。
どうしよう、…どうしよう。
パニクって今日練習したこと全部忘れたんだけど。
「えー、…女中募集の張り紙を見てここに来たのか？」
「は…！あっ、えーと…。知り合いの紹介、」
「ザキの紹介ですねィ」
「！？」
土方さんの表情が険しくなる。
やばいよ…、沖田さん余計なこと言わないでくれよ。
今口調が荒くなったら間違いなく落とされる。
できるだけ表情に出ないように。
「…はい。」
「…志望動機は？」
「真選組の方々は、本当に精進してらっしゃるので、私もその助けに、」
「ザキのことを毎日観察したいからですよねィ？」
「…はぁ、？」
やばいやばい、土方さんの顔がどんどん険しくなっていく。
沖田さんマジでこれ終わったらシめるよ？
ほらほら、絶対楽しんでるじゃん。
てか、これはどっちなんだ？
山崎さんは観察したいから怒ってるのか、私が嘘をついたことについて怒ってるのか。
…いやこれ多分どっちもだな。
もうこうなったらヤケだ。
「…少し、言い方が違います。正しくは山崎さんに毎日会いたい、です。…だけどそれだけじゃない。
真選組を見かけることは街中で多々ありました。」
「ほう…というと？」
「…かっこいいなぁ、と思ったんです。どんな敵にも臆することなく剣を振るうその姿が。いつかこんな人達に仕えたらなぁ、と思わせてくれました。」
「…なるほど。質問は以上。あちらのドアから退出してください。」
あぁ…、絶対落ちた。
真選組のことを語ってる時もなんか余計に顔が険しくなってた。
ま、いいや。お風呂入って寝よ。
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作者名：サラダ | 作成日時：2024年1月15日 13時
