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しばらく歩いた後、少しだけ公園で休憩をしていた。
気持ちもだいぶ落ち着いたような気がする。
でも山崎さんを見たら絶対気持ち高ぶるから、
今日は会わない方がいい。
「おう、佐藤、お前こんなところで何やってんだ?」
「…沖田さん、」
「ちょうど見回りが終わったところなんでィ、」
「あなたはサボリですよね」
「…で、何があったんでィ。」
「いや別に何も……。」
私の話を無視して勝手に進めようとする沖田さん。
会ったらいつも突っかかってくる気がする。
…え、まさか?
いやいや、そんなはずはない。
だって今まで接点とかなかったじゃん、
意識をしたら顔がみるみると熱くなってきた。
「あんたは、ちと警戒した方がいいぜィ。」
「ど、どういう意味で…、」
すると私の視界は突然空に目を向けるようになった。
これは紛れもない、沖田さんの仕業で、
押し倒されてしまったのだ。
「ちょ、ちょっと沖田さん!」
「鈍感な野郎でィ。ここまでされてまだ分かんねぇかよ」
「わ、分からないです!!
早く離れて…、あ…やだ…っ、」
首の周りを次々と舐められる。
しかも男の人だから力が強すぎて抵抗ができない。
…助けて、山崎さんっ…。
「隊長ォォォォ!!あんた何やってんですか!!!」
「山崎さん!!!!」
「大丈夫!?変なことされ…たよね!ごめん!!」
急いで私を抱き寄せてくれた。
あぁ、やっぱり私、山崎さん大好きだ。
今、真剣に沖田さんと言い合いしてる姿も愛らしくて、
私をどれだけ弄べば気が済むんだろう。
「意識しやしたかィ?」
「…はぁ!?」
さっきの恥ずかしさが吹っ飛ぶほど、S全開を見せつけてくる。
でも、あれはそういう意味ととれるってことだよね。
てか「意識した?」ていう質問がもうそれを表しているようなもの。
「もうAちゃんに手出さないでくださいね!!」
「…俺が先に喘ぎ声聞いたから俺の勝ちな。」
「「いやなんの勝負をしてんの!!」」
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作者名:サラダ | 作成日時:2024年1月15日 13時