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山崎side。
「あ” あ” あ”〜…。頭痛い…」
起き上がろうとした時、突然昨日のことを思い出した。
考えるだけで頭の痛さが酷くなりそうな行動をとってしまった。
絶対Aちゃん怖かっただろうなぁ…。
…やばい。申し訳ないことしたって分かってるのに、俺のことを見て震えてるAちゃんも可愛かったな、なんて思ってしまう。
「おいザキ。何ぼーっとしてやがんでィ」
「お、沖田隊長…!」
「…どうせ彼女のことだろィ?」
「……あっの…、率直な疑問なんですけど。なんで沖田隊長はそんなに俺のことを気にかけてくれるんですか?」
すると、一瞬だけムスッとした顔つきになった。
「……、ザキ、俺が女絡みでこんなに気にかけたことあるか?」
「………ないですね。」
「じゃあもう分かるよな?」
「…Aちゃんのことが…、好きなんですね」
「ご名答。」
「いくら隊長とて…、あの子は譲れません」
「じゃあためらってねぇでさっさと自分のものにしろィ」
「無理やり俺のものにすんぞオラァ」となんとなくキレ気味だった。
沖田隊長のものにされてしまったら、あの子はもう純粋じゃなくなってしまうのでは。
そして、俺への恋心もなくなる…。
そんなの絶対嫌だ。
次会ったらちゃんと謝ろう。
そんで2人の決心がついた時に。
「…ザキも乙女になったもんでィ」
「乙女って…やめてくださいよ。俺32歳ですよ?」
「佐藤に年齢明かした時どういう反応してたんだよ」
「…それがどうかしたんですか?って」
「…可愛いな。」
「ちょ、ちょっと隊長!!」
本当にこの人は…、しれっとAちゃんをさらいそうで怖い。
しかも人の彼女に可愛いって言ってるし。
これはAちゃんを全力で守らなきゃな。
沖田隊長は俺の思ってることがまるで分かってるような口調で。
「愛が重すぎる男は変態ですねィ」
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作者名:サラダ | 作成日時:2024年1月15日 13時