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「じゃ、ありがとね。」
「うん!また話そうね!!」
そうだ、ファミレスでいっぱい買っちゃったし、
これお詫びにしてあの人に会いに行ったらいけるかも。
…でも真選組の場所とかわかんないしな。
ここを歩いていると、酔った時のことを思い出す。
まだほんのり胸に、あの人の背中のぬくもりが残っている。
またおんぶもしてもらいたい。
すると、前から真選組と思われる人が歩いてくる。
あの人じゃない、また別の人。
「あ、あの…。」
「なんでィ、嬢ちゃん。」
「えーと……、少し緑色の髪をしていて、襟足も長くて。そんな人って真選組の中にいますか?」
「山崎のことですかィ?そいつがどうかしたのかよ」
「そ、その…その人が私のことを家まで送ってくれたのでお詫びを渡したくて」
「ふーん?好きなんですねィ」
「は、?」
山崎さんっていうんだ…。
一生覚えておこう。
ていうか、送ってもらったらお詫びを渡しに行くって好きって行動になってしまうの?
思わず顔が熱くなってしまった。
それをこの人はニヤニヤしながら見てくる。
「す、好きとかじゃないんで…。」
「本当に渡したいだけですかィ?」
「本当です!!」
「じゃあ、渡すのはダメですぜ」
「なんでですか!!!」
もう「あの」と声をかけてから10分は経ってる。
Sっ気があるのか、私をいじめて、
楽しんでる気がする。
しまいには「じゃあ、お願いします沖田様って言え」と意味の分からないことを命令してきた。
でも…それをしてまでもやっぱり会いたい。
「………お願いします…沖田様」
「じゃあ俺が山崎に連絡してここに来てもらいまさァ」
「え!?ここに来るんですか!?」
「当たり前だろィ」
そう言うと、沖田、という警察の人は
無線機で喋り始めた。
すると、衝撃な言葉が聞こえてきた。
「えー、山崎。お前のことが好きな女が呼んでるぞ。
至急、〇〇に来い」
「沖田さん!?!?それはないですって!!」
「オメェが言ったんじゃねェか。
山崎さんが好きでたまらない!って。」
「言ってねぇよ!!!!」
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作者名:サラダ | 作成日時:2024年1月15日 13時