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「ねぇA」
「どうした、お母さん」
「あんた、彼氏いるじゃない?どこまでいったの?」
「ブッ!!!」
今含んだコーヒーを口から出てしまった。
てかそれ、自分の子供に聞く?
いや親だから聞く権利とかあるのかな。
どう答えるのが正解なんだろう。
「どこまで……、っていうか、、キスまで?」
「そろそろお父さんに紹介しないといけないんじゃないかしら?…あんたが仕事を最近サボってるのも知ってるのよ」
「な、なんでそれを…。今から連れてこいと?」
「無理にとは言わないわ。」
なんか、3週間前会ったばかりなのに、
もう会いたくなってきた。
ほんと私って、山崎さんにゾッコンだな。
…どうしよう、山崎さんかっこいいから篠原さんに取られちゃうかも。
『山崎さん、私の親に山崎さん連れてこいって言われました。空いてる時間とかありますか?』
ついでに歓迎会がどうなったかも、聞き出したい。
すぐにバイブが鳴った。
『Aちゃんの親!?今日非番だから今すぐそっち行くよ!」
…え、好き。
なんか文面可愛いし。
やばい、超絶かっこいい。
言葉選びが女を沼らせるんよ。
『分かりました!一応住所送っておきます。』
「いいって、」
「片付けておかなきゃ〜♡」
「はぁ……。」
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「…あら、Aの彼氏さん?いらっしゃい」
「どどどうも…。」
「そんな堅くならなくてもいいのよぉ〜」
「お母さん、私が出るって言ったじゃん」
山崎さんの私服可愛すぎだろ。
ご飯3杯、いや、10杯はいける。
「だ、大丈夫かな、こんな格好で」
「むしろごちそうさまです。」
「ご、ごち、……ん?え、?」
困ってる姿も可愛い。
私が男だったら、絶対山崎さんほっとかないよね。
お母さんは急いで、私と山崎さんを座らせる。
1番はしゃいでるの、この人なんだよな。
なんかリビングにお父さんが王様座りみたいに座ってるし。
色々カオスだな。
「お、お父さん。はじめまして、Aさんの彼氏の山崎退です。」
「…お前にお父さんと言われる筋合いはない。」
「ヒィ……!」
「………って、一回言ってみたかったんだよね〜」
「へ?」
「いやぁ〜、山崎さんみたいな真面目な人がAの彼氏で安心したよ!ありがとう!!」
「え、あ、はい、!」
お父さんの悪ノリには本当に困ったもんだな。
まぁ、それを真に受けて驚いてる山崎さんもめちゃくちゃ可愛いんだけどね。
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作者名:サラダ | 作成日時:2024年1月15日 13時