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「Aちゃん！！！！」
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「山崎さん…っ…。」
「…怪我はない？大丈夫？…水買ってきたから飲んでいいよ。」
「あ、…」
「もう、大丈夫だから。」
前を見ると、ナンパをしていた男の人はもうどこかに行ってしまっていた。
かえでちゃんと坂田さんが2人で抱きついている。
きっと、坂田さんがナンパから助けたんだろう。
安心したのと同時に、また、山崎さんは私を包んだ。
「や…まざきさん？」
「ごめん、俺がいなくて…、危険な目に遭わせちゃったよね…。しかも、Aちゃんが悪く言われちゃって…っ。」
「……怖かったです…」
「…次こういうことがあったら、大きい声で俺呼んでね」
「はい！そうします！！」
山崎さんかっこよすぎないか。
いや、出会った当初からもかっこいいな、とは思ってたけど、破壊力がやばすぎる。
…山崎さんをこんなに心配させた自分自身が許せない。
ついでにあのヤンキーも。
「……山崎さん、行きましょう」
「あっ、ごめんね。…ねぇ、2人で行動したいな」
「！！私も…！したいです！！」
かえでちゃん達にその事を伝えようと、
パッと後ろを向くと、もうかえでちゃん達はいなかったのだ。
…え、一応ダブルデートって意味でここに来たんだよね。
私が言っちゃダメだけど。
山崎さんも同じ事を思っているのか、とてもポカンとしていた。
「……、屯所に遊びに行く？」
「え！行きます！！…けど行っていいんですかね…」
「真選組を社会見学するっていうのはどう？」
「山崎さんナイスです！！」
…あれ、よく考えたら、私のために今日非番にして来てもらってるのに、また真選組に戻るなんて。
山崎さんに申し訳ないような気がする。
やっぱりダメだ。
今日は目一杯山崎さんに休んでもらわないと。
急いで、山崎さんの手を掴む。
「山崎さん…あの、やっぱり遊園地デート続けませんか？」
「…ごめん。Aちゃん、楽しそうじゃなかったから
変な提案しちゃってた」
「…私こそごめんなさい。めっちゃ楽しいですよ！！
そうだ、お化け屋敷行きません？」
「いいね。行こっか」
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作者名：サラダ | 作成日時：2024年1月15日 13時
