検索窓
今日:16 hit、昨日:44 hit、合計:550 hit

12。 ページ12

それってつまり私たちが決めろってこと…?


銀さんは私たちに地図を渡してきた。

かえでちゃんなりの気遣いだろうけど、
私は優柔不断だ。

決められない、どうしよう。


すると、山崎さんが私の持っている地図の、ある特定の場所を指した。


「ジェットコースターがいいなぁ…」

「山崎さんが乗りたいのなら乗りましょう!!」

「A…それでいいのか…?」

「いいじゃねェか。楽しそうにしてるんだし」



4人一斉に歩き始める。



なのに、なぜか私と坂田さん、かえでちゃんと山崎さんという構図になっている。

え、なんで?ずっと隣キープしてたはずなのに。


いつの間にかこんなドSに入れ替わってたの。



「今どういう考えしてるのかはっきりわかるわ」

「…はぁ…」

「返事辛辣すぎない?もうちょっと可愛げあったほうがいいよー」

「…いや、恋人以外にに可愛げ見せる必要ないんで。」

「…なァんか、付き合う前のかえで思い出す、」

「付き合う前の、…かえでちゃん?」



そういえば、私ばっかり話してて
かえでちゃんの惚気話、最近聞けてなかった気がする。


「ちょっと聞く?」と聞いてくださいオーラ満載で聞いてくる。

私も気になるから、「どうぞ」と言った。



「まぁ出会いは…、ナンパなんだよ」

「……。」

「んでさ、かえでは案の定、今のお前みたいに冷たくて
諦めようと思ってたんだわ。…けどかえでの髪が俺の服に引っかかっちまって。」

「……。」

「かえでは、その木刀で切ってもいいよ、って言って暴れやがるんだよ。でも俺、綺麗な髪は大切にしろって言ったんだよな、確か。そしたらかえで、顔赤くして固まりやがってさ。あいつから寄ってきてくれるようになったんだよ」




予想していたのとは少し違っていたけれど、
やっぱり坂田さんは優しい人だ。ちょっと変わってるけど。

こうして話をしている間にジェットコースター付近に着いた。



「…やっぱ、俺の話つまんなかった?」

「…面白かったですよ。初々しくて可愛かったですよね?かえでちゃん」

「そりゃそうに決まってんだろ?」

「ですよねー。」

「つかいいの?ジミーとかえでが一緒で」

「よ、良くはないです。嫉妬してます」

「奇遇だな」





13。→←11。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:山崎 , 銀魂 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サラダ | 作成日時:2024年1月15日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。