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説教が終わった後、もう行っても良い、と言われたので自室へ帰ろうと立ち上がったところで呼び止められた。
「少し待て、わかっているとは思うが、色恋はするなよ。今の時代、皇女は結婚出来ない身分だ。叶わぬ恋をして辛いのは自分自身だからな。」
「わかっております。それでは失礼します。」
父上はなぜそのようなわかりきっていることを言うのだろうか。
私の姉は二人とも結婚しておらず、一時期どうしてあの方のもとへ嫁ぐことが出来ないのかと病んでいたのを近くで見てきたのだから。
しかし私は生まれてから十七年、一回も恋というものを経験したことがないのだ。
するなよ、と言われてもわからないのだから対策も何もできない。
恋は辛く、苦しいものと姉から何回も聞かされてきた。
だからこそ私はしたいと思わない。私は今度こそ自室へ戻った。
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作者名:山崎琴崋-kotoka- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/2007yamazaki/
作成日時:2022年11月25日 21時