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お昼休みが終了して、午後の授業。
どんどん重くなっていく瞼に抗う気にもならず、俺は素直に目を閉じた。
「……」
トントン、と優しく叩かれる肩。
右側に目線を向ければ、肩を叩いた張本人がこちらを向いていた。
『次、当たるよ』
小声で言う彼女が何だか可愛らしくて、目を合わせていられない。
「 あ り が と 」
口パクでお礼を言うのが精一杯だ。
たまたま同じ部活のマネージャーとして入部したA。
最初は「1人でマネージャー頑張ってるな…」くらいにしか思っていなかった。
けど、いつからだろう。
去年、3年の先輩に散々言われた後にいつも『大丈夫だよ』って『気にしなくていいんだよ』って笑ってくれる君がとても眩しかった。
その優しさがふわふわとくすぐったくて、
その笑顔が何よりも温かくて、
君が、どんなものよりも愛おしい。
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ヤマダノオロチ(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(^_^) (2017年4月2日 21時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 研磨が可愛かった! (2017年4月2日 20時) (レス) id: 7443137317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマダノオロチ | 作成日時:2016年10月16日 12時