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(8)指令内容が苦しい ページ10



ノックをすると、見計らっていたかのように「入って」と云う声が返ってきた。

ゆっくりと扉を開けて部屋の中に入る。


『失礼します』

「待っていたよA君。それで、任務内容は理解してくれたかな?」


任務内容…そンな事は疾っくに理解している。


昨日の夜、電話越しにされた話だ。





___ある一組織を君たち二人で壊滅させてほしい。


_____二人で?其れは…少し過酷な話ですね?


___最大限で挑んでくれ給え。




素直に会話を聞けば、只「何時もより少し大変な任務」だが、『最大限』という言葉を使った意味を深読みすれば話は別になる。



『つまり、中也の汚濁を私が止められるのか確かめたい。そういう事ですか?』


「…ははは。流石だA君。よく判っているじゃないか」


『しかし、若し私の異能で止められなかったら?彼奴は…中也はどうなるか…!!!』


「君なら遣れるさ」


『私は若しもの話を……!!!』



これ以上はもう何を言っても無駄だと思った。

首領の目が、そう語っていた。



「決行は2週間後。その間は実践的な仕事は任せないから、ゆっくり備えてくれ。期待しているよ」


『了解しました。では、失礼します』



室内から出ると、全身の力が一気に抜けた。
思わずその場でへたり込んでしまう。

大きく深呼吸をすると、幾らか楽になった。

膝を抱えて座り込み膝に顔を(うず)めると、不安が脳裏を支配してきた。



如何しても使わせなきゃ駄目?

若しも止められなかったら?

死ぬ迄暴走するってどういうこと?



触れるだけの太宰とは違う。私はどう作戦を練ろうと必ず目を合わせなければいけない。

暴走状態の彼奴と目を合わせられるの?



「…おい」

『?!……中也…』

「一寸付き合えよ」

『付き合う…?何処に…って、ちょ、!』


顔を上げると中也が居て、手を引っ張っり立ち上がらされたと思ったら其のまま連れて行かれる始末。


え、マジでどういう事だよ(※混乱中)

(9)手前と俺は、→←(7)指令内容が判らない



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ヤマダノオロチ(プロフ) - ありがとうございます!目指せシックスパックです← 更新頑張ります! (2016年8月7日 19時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 『氏ね』の一言を遠回しに言ってる、その内容で爆笑して腹筋が痛いです(これで割れるかな←) 訳:面白いです。これからも頑張ってください。 (2016年8月7日 17時) (レス) id: b2f7131e28 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - 雪凛 さん» はじめまして!コメントありがとうございます。共感してくださって嬉しいです(笑)頑張ります! (2016年6月9日 17時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
雪凛 - はじめまして!中也いいですよねぇ!かっこいいですよねぇ!もう、いろいろやばい…←とてもおもしろいです!これからも、頑張ってください! (2016年6月9日 16時) (レス) id: ca0edcb47b (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - わたがしちゃんさん» 同士様ですか…!ありがとうございます。頑張ります! (2016年6月5日 22時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤマダノオロチ | 作成日時:2016年6月1日 0時

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