(21)通告 ページ23
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次の日、首領に任務の報告をするべく廊下を歩いていると前方に見慣れた少年が居た。
『芥川くんじゃん。やっほー』
「Aさん…傷の具合はどうですか」
『あー全然平気。超元気』
「そうですか。良かったです」
珍しく柔らかい表情を見せる彼に何だか嬉しさを感じる。
『何処か行くの?』
「外へ仕事に。Aさんは…」
『首領ン所に報告。気を付けて行ってきてねー。まァ君だから心配無いけど』
「ありがとうございます。Aさんもお大事に」
『うん、ありがとう』
嗚呼、可愛い←
こんなに素直で可愛い子を血塗ろになるまで訓練してた彼奴が憎いくらいに可愛い。
其れが今の彼を創ったのは事実だから特に異論はないけれど。
そんな事を考えながら、扉をノックして中へ入った。
「遅ェよ」
『すみません』
「いやいや、全然大丈夫だよ」
中也が簡単に今回の始終を説明し終えると、首領が口を開く。
「うん。まァとりあえずご苦労様。助かったよ」
「はい」『仕事ですので』
「此から、汚濁は封印しよう」
『……え?』
「賛成です」
汚濁を封印…?
『…私には、無理ということですか』
「そういう事ではないよ、Aくん」
『じゃあ如何いう…!』
「君ら2人がマフィアにとって貴重な存在だからだ」
私等2人が、マフィアにとって貴重…?
この前の結果に不満があったからじゃないの?
「汚濁を遣えば、中原くんは勿論、Aくんも無事で済まないだろう。毎回2日以上も君に昏睡されては困るのだよ」
理解してくれたかね、と首領が顔を上げた。
隣の中也は無言で頷くばかりだ。
「話はそれだけだ。もう下がって良いよ」
「はい。失礼します」
『ちょ、!っ…失礼します』
こうして、私と中也は金輪際汚濁を遣うことがなくなった。
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ヤマダノオロチ(プロフ) - ありがとうございます!目指せシックスパックです← 更新頑張ります! (2016年8月7日 19時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 『氏ね』の一言を遠回しに言ってる、その内容で爆笑して腹筋が痛いです(これで割れるかな←) 訳:面白いです。これからも頑張ってください。 (2016年8月7日 17時) (レス) id: b2f7131e28 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - 雪凛 さん» はじめまして!コメントありがとうございます。共感してくださって嬉しいです(笑)頑張ります! (2016年6月9日 17時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
雪凛 - はじめまして!中也いいですよねぇ!かっこいいですよねぇ!もう、いろいろやばい…←とてもおもしろいです!これからも、頑張ってください! (2016年6月9日 16時) (レス) id: ca0edcb47b (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - わたがしちゃんさん» 同士様ですか…!ありがとうございます。頑張ります! (2016年6月5日 22時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマダノオロチ | 作成日時:2016年6月1日 0時