50。 ページ50
岩本 side
好きな子の手前、カッコつけて余裕そうに観れたら良かったんだけど
久々のホラーにビビりまくりの俺は、佐久間のトイレについてって
ついでに飲み物を取りに台所へ来ていた
俺が冷蔵庫からジュース取り出す中、佐久間はリビングをウロウロと物色していた
ちょうど2人になれたし、あの話を佐久間にしようと思って口を開いた
「……佐久間ぁ、」
佐久間「んー？どしたぁ？」
背を向け返事をする佐久間
「気付いてるかもだけど……俺…Aが好きで」
佐久間「…っ、」
"A"という言葉に、わかりやすく動きが止まる
「今日…帰りに告白しようと思ってる」
佐久間「…へぇ、そうなんだ！いいじゃん！お似合いだし。…告白、成功したら言えよなっ、！」
くるりと振り返り、ニカッと白い歯を出して作り笑いを浮かべる佐久間
「……何で、笑ってんの」
佐久間「へ、？」
佐久間の前まで近付いて、腕をグッと掴む
佐久間「どしたの照、」
困ったように俺を見つめる佐久間
俺らって、
嘘、つくような仲だったの…？
「……佐久間も、Aの事好きじゃん」
佐久間「…っ、」
じっと見つめると、
佐久間の瞳はゆらゆらと苦しげに揺れていた
佐久間「…お、れは……」
そんな苦しそうな顔するなら、隠さないでよ
…今すっげぇ中途半端なの、自分でも分かってんだろ？
佐久間「……照が幸せなら、俺は別に…」
視線を逸らし、俯く佐久間
「は？………俺の、為？」
……なんで、佐久間が俺の為に身を引かないといけないわけ？
おかしいだろ。
「…逆に、俺が“佐久間に幸せになってほしいから身を引く"って言ったらどうすんの？同じ事言えんの？」
佐久間「っ、それは…」
「そんな事言ったら、佐久間でも止めるでしょ？そんなのフェアじゃないって」
俺も一緒なの、って笑えば
下唇をキュッと噛み締め、ごめん…とまた俯いた佐久間
「まっ、相手選ぶのはAだし？俺らに決める権利はねーよ(笑)」
佐久間「それだわ(笑)…A次第だよなぁ」
笑ってる佐久間の頭をクシャクシャと撫でて、部屋に向かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やま(プロフ) - さゆさん» 初めましてさゆ様！コメント有難うございます！読んで頂けるだけでも有難いのに、楽しみにして頂けてるなんて…やま、めちゃくちゃ頑張れます(≧∀≦) (2020年12月30日 11時) (
レス) id: ef568d1721 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - いつも楽しみにさせてもらってます！更新頑張ってください^_^ (2020年12月30日 11時) (レス) id: 04307595de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やま | 作成日時：2020年11月28日 7時
