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you side
うっすらと月が顔を出し空はオレンジ色に染まった帰り道。
いつもと違うのは、隣に…さっくんがいる事。
長く続いて欲しい時間ほど、短く感じて
街灯が続く見慣れた光景が
もう少しで家に着いてしまう…と、より一層寂しさを引き立たせた
やだな、もっと一緒にいたいな…
コンビニで何か買って
近くの公園とかでもっと話したり、とか…ダメかな。
……帰りたくない。
他愛のない会話が終わったのを見計らって、
意を決して、口を開いた
「あのねっ…」
佐久間「んー？…あ、待ってA」
「え、」
勇気を出して言い出そうとした言葉は何故かストップがかけられてしまった。
佐久間「目元、何かついてる」
そう言いながら躊躇なく手を伸ばしてくるさっくんに
いつの日かの教室での出来事を思い出して恥ずかしくなった私は、咄嗟にバッと避けてしまった
「っ、！！」
避けたのはよかったけど、急なことに足が絡まってバランスを失った体が後ろに傾いた
コケる…！！
佐久間「あぶね、っ…！！」
「っわ、！！」
腕をグイッと力強く引かれ、私の体はさっくんの胸の中に収まっていた
真っ暗な視界の中…ふわっと香る石鹸の匂い。
さっくん家の柔軟剤の匂いかな…
倒れそうになったからか、…さっくんに抱きしめられているからなのか
心臓が全身でバクバクと脈打っていた
………こけたくない一心で、私の手はさっくんの背中をしっかりと掴んでしまっている
どうしよどうしよどうしよ…！！！！
だ、抱きしめ合っちゃってる…！！
離れなきゃだけど、でもこんな嬉しいハプニング一生ない気がするし
急いで離れたら勿体ない気が…いやいやダメダメ。
脳内がパニックを起こしていた
佐久間「……大丈夫、？……怪我、してない？」
少し体を離してくれて、さっくんの声に私もパッと手を離して顔を上げる
あまり身長差の無い私達の顔の距離は思っていたより近くて
「だ、いじょぶ…デス」
恥ずかしくて、俯いた
顔、熱い…
佐久間「…そ、そっか！…てかごめん、急に腕引っ張って痛かったよな…」
「そんな事っ、……！」
そんな事ない、って言おうとした
でも、さっくんの顔に釘付けで言葉が出てこなかった
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やま(プロフ) - さゆさん» 初めましてさゆ様！コメント有難うございます！読んで頂けるだけでも有難いのに、楽しみにして頂けてるなんて…やま、めちゃくちゃ頑張れます(≧∀≦) (2020年12月30日 11時) (
レス) id: ef568d1721 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - いつも楽しみにさせてもらってます！更新頑張ってください^_^ (2020年12月30日 11時) (レス) id: 04307595de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やま | 作成日時：2020年11月28日 7時
