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you side
自転車を押すさっくんと並んで、誰もいない静かな校庭を2人で歩く
暗くなった中でも存在感ある桜の木も、もう緑色に染まり始めていた。
佐久間「あのさ、俺なりに考えたんだけどさ、」
「ん？」
佐久間「Aって……前世ジャンケン王？」
「いや、違うけど？？」
真剣な顔つきで、改まって何を言うかと思えば…何それ(笑)
佐久間「じゃあ俺の出すやつ見透かしてんの？エスパー？」
「なわけないじゃん？大丈夫？(笑)」
佐久間「えーー？」
割に合わねぇーなんて、空に叫ぶさっくん
今日もジャンケンに負けてしまった事が相当悔しいみたいだった
「ふふ、負けは負けですよーーだ！」
佐久間「ちぇー。」
不貞腐れたように頬を膨らます彼に、思わず笑みが溢れる
佐久間「あー！笑ったー！A俺のことバカにしてんでしょー！」
「なんで、してないってば(笑)」
膨らんでた頬がもっと大きくなっていて、破裂しちゃいそうだった
……可愛くて、つい。
なんて、そんな事言ったら
さっくんはどんな反応をするんだろう
可愛いって言うなぁーって怒られそうだな
「……？」
いつもならすんなりと別れる校門で、何故かパタッと立ち止まるさっくん
つられて私も立ち止まる
「どしたの？」
さっくんを見ると、また真剣な表情を浮かべてたから
また変な事言うのかなーって思ってた
佐久間「あのね…？」
私を見つめるその瞳は、不安げにゆらゆらと揺れていた
佐久間「明日の帰り、…家まで送ってもい？」
「…へ？」
想定外の爆弾発言に目を見開く
びっくりして変な声が出たんだけど。ねぇ。
佐久間「……や、やっぱ明日で最後だし？俺のせいで帰り遅くなってるし。最近変な事件多いし夜道危ねえじゃん？」
家までじゃなくても近くまででもいいし、と焦ったように早口で一緒に帰る理由を並べるさっくんは
一体何を考えているんだろう
ねぇ。さっくん。
私と一緒に、帰りたいって事…？
期待、してもいいのかな
佐久間「だから明日だけでも…って………………だめ、かな」
ダメなわけない、
私はニヤける顔を手で隠しながら返事をした
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やま(プロフ) - さゆさん» 初めましてさゆ様！コメント有難うございます！読んで頂けるだけでも有難いのに、楽しみにして頂けてるなんて…やま、めちゃくちゃ頑張れます(≧∀≦) (2020年12月30日 11時) (
レス) id: ef568d1721 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - いつも楽しみにさせてもらってます！更新頑張ってください^_^ (2020年12月30日 11時) (レス) id: 04307595de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やま | 作成日時：2020年11月28日 7時
