ポケモンのいる世界から大海賊時代の世界へ (ページ30)

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28話ページ30

ルカリオ「はあ？貴様…………アイスバーグさんと仲が悪いのですか？」

フラ「別にどうだって良いだろう……………」

ルカリオの言葉に口を尖らせて背中を向けようとしたフランキーにフタバは一つのキャンディを渡した。そうフタバはポケモンの世界に居たとき、何故か棒付きキャンディを沢山持っていた。
それは未だに残っていて、その一つをフランキーに渡した。

「教えてくれて有り難う…………あっ！これ青いキャンディをあげるね♪」

フラ「俺は餓鬼じゃないけど……………仕方なく貰ってやるよ。」

ルカリオ「貴様、素直じゃねぇんだな。」

フラ「う、うるせぇ！」

「それじゃあね……………･あ！その船とてもカッコいいね！完成したら見せてね。」

フラ「！おうよ！！」

二人はフランキーに手を振って、アイスバーグの元へと向かった。

ア「ンマー……まさか本当に1年後に来てくれるとは……………･だが、ちゃんと完成させたぞ！」

「ワァァァァ！」

ルカリオ「！な、何だコレ……………･凄くカッコいい！！」

黒を曲調としている小舟。
船首は紫の刺繍をしていた。更に模様は赤、黄緑、青、白銀、紫、水色と同じポケモンの時の色だったことにまたして驚く。
内部は外観と違って明るく、小舟というのに狭さをまったく感じない。生活の設備も完全に整っていて、今すぐに出発出来る。

ア「トムさんに頼んでウォーターセブンの中で最も良い木材を使わせて貰った。」

「へっ！？トムさんもよくそんな良い木材を出してくれましたね！？」

ア「ロジャー海賊団に身を置いていた人達の船を依頼されたって言ったら笑って出してもらったんだ………………･凄いよねロジャー海賊団ってのは………………」

「フフッ……………･ロジャーさんにはホントに頭が上がりませんね。」

興奮するルカリオにアイスバーグとそんな話をする。船を降りた後にロジャーさんの恩威を受けるだなんて彼女は嬉しそうで、困った様で、そして悲しそうに……………それに感謝の気持ちが最も大きい表情を浮かべていた。そんな彼女に驚くアイスバーグであったが、真剣な眼差しへと変わった。

ア「俺はまだ船大工として未熟者であるが、満足の出来るモノと思ったが………………･いや、違う……………俺は本気でこの船を造った。」

「！」

ア「この船が何処まで行けるのか見てみたい……………金は要らないから乗ってくれ…………･」

「へ？流石にそれは…………」