306 ページ6
扉の方に視線をやると、そこにいたのは息を切らしたエーミール
彼は私達の方を見るなり
「楽しそうで、ええですね？」と何やら不穏なオーラを出していた
……あ、そういえば
『え、エーミール…いや、ごめ……』
「ゾムが記憶思い出したから、そっちの方が大事でしょ？」
「エミさんは怒らん方がええよ」
「笑顔が1番めぅ」
思い出したのは携帯のメール文
約束をしたはずの私とひとらんとオスマンはここに居て、彼が1人図書室で待っていたと考えると心が痛い
彼は軽く怒っていたが、ゾムの記憶が戻ったと聞きすぐに機嫌を治した
チョロいよ、チョロ過ぎるよエーミール
『エーミールごめんね、ゆるして』
「そこまで怒ってへんよ」
「美味しい紅茶あるで、はよ行こうや」
エーミールとオスマンに手を引かれて、後ろに歩くゾムとひとらんを軽く見る
「先に行ってて」とひとらんが手を振ったのでオスマンが構わず進んだ
外には雪が降っている
『テストどうだった？』
「私はいつも通りです」
「ええなぁ余裕そうで」
図書室の奥の部屋に向かえば、紅茶の準備はしてあって
多分あの例の部屋から持ってきたであろうカップが並んでいた
紅茶を注いだオスマンが私とエーミールに差し出して、それを飲みながらゆっくりと会話をする
部屋の扉が開き、ひとらんとゾムが入ってきて
私の隣争奪戦が行われ、見事に勝利を掴んだのはエーミール
もちろん彼はその後いじり倒されていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 721人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はゆり - コメント失礼します．343話のみんな聖さんが好きで大好きで のとこがきっと名前が変更されておりません。気づいていらっしゃったらすみません (5月28日 23時) (
レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - ろろさん» コメント、リクエストありがとうございます！私も書きたいと思ってましたので…！本編が終わり次第もしかしたら書かせていただきます〜！ (2020年1月3日 21時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - オレンジジュースさん» コメントありがとうございます！いつも応援してくださって本当に感謝ばかりで申し訳ないですが……！体に気をつけて更新していくので、これからも作品作者共々よろしくお願い致します〜！ (2020年1月3日 21時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
ろろ - 転校する前(前世)の物語が見たいです！ (2020年1月3日 20時) (レス) id: da6b1b2823 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジジュース - あけましておめでとうございます！毎度毎度、同じことしか言ってませんが...�Г發�疲れ様でした！バンバン更新してくれるのは嬉しいのですが、無理はして欲しくないので休み休みで無理はなさらない程度に...!!�┐眇瓦猟譴�ら応援してます！がんばってください！！ (2020年1月3日 19時) (レス) id: ed71a26e06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
