【w.r.w.r.d!】転生しました�Α擲悒僖蹇�

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本を拾いながら、嬉しそうに私達に紙を見せるチーノ
そこに書いてあったのは




『て、テスト…』
「そういえば、再来週でしたね」
「Aさん前回の順位…」


『……1位取りました』




静まる空気
エーミールの目がジットリしていて
チーノは楽しそうに笑う


いや違う、前回は悔しかったから
せめてロボロを抜かそうかなって、思ってたんですよ
勉強し始めたら止まらなくて、気がついたら1位でした




「Aちゃんも典型的な真面目さんやからな」
「俺は勉強得意やないから羨ましいけど」
『チーノは確かに勉強のイメージないかも』

「あ、そういう事言うん？じゃあ次学年5位以内に入ったら…」
『賭け事はもうゾムで充分ですごめんなさい』



正式に公表されてはないであろうその紙に、私の名前が堂々の1位として書かれてあって


その下はゾム
多分彼は誰が1位だろうがどうでもいいだろう


チーノが「勉強会するなら次は俺も呼んでください」とキラキラした顔で言ってくるので、兄さんに予定を聞いてみよう

多分床が抜けるって騒ぎそうだが



『学年1位取っても割と平和だよねこの学校…前の学校だと噂が凄かったからさ……ガリ勉だーだとか幼稚な感じだったけど、やっぱり頭のいい学校って感じ』




私が呟いたその言葉に、エーミールが固まる
チーノはわざとらしく視線を逸らし

え？何その感じ

怖いんですけど？



『え？何、陰でなんか言われてんの？あいつガリ勉じゃね？とか？待って私より頭いい人いるよね？目の前に』
「いや…ほらねえ、チーノさん」
「平和かどうかは、Aさん次第や」


『何それ！？』




嫌な予感しかしない

エーミールのニヤニヤが隠しきれてないのが、なお気になる
チーノに関してはいつも通りだが

私が1位になってもしかしなくても生徒会内であったのでは？

エーミールの顔をじっっと見れば、彼は少し顔を赤くして「あ、あんま見んといて」と手で顔を隠す


違う、そうじゃない！！！
可愛いなコノヤロウ！

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