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楽しそうな声が下からして、深く息をつく
卯月が携帯…と嘆いているのを聞いてから立ち上がると「Aちゃんやん！」と本日2度目の声がして
卯月の嫌な顔を見てからそれが誰だかすぐわかった
「鬱くん」
「え、卯月ちゃんもおるん？なんや二人揃って僕も仲間に入れて」
「さっきから気配すると思ったら鬱先生だったのね」
気配なんて感じてないよ私は
卯月に時々あるそのよく分からない技なんなの？
鬱先生はベンチに座り、卯月の隣で話し始める
私はその姿をぼんやり聞きながら太陽に射たれながら足元にある花に目をやった
…あれ、この花知ってる
『…』
「A？」
「どなんしたん？地面なんか見て」
『……いや、なんでもな「あ、ペチュニアや」そうだ！！！！！ペチュニアだー！！！思い出した思い出した！』
「急に花なんて見てどうしたのよ」
『懐かしいなあって！いやぁ、こんなところにも咲いてるもんなんだね！！』
「……」
「山だし、まぁそりゃあね」
スッキリした！と満足気に私は色とりどりのペチュニアの前に座り紫色の花びらを触る
そうだ、よくひとらんに見せてもらってたな…懐かしい
「…鬱くん？」
急に静かになった鬱先生に卯月が声を掛ける
ふと彼の顔を見ると、少し長い前髪、黒縁メガネの奥に見える綺麗な藍色の目が潤んでいて
ハッとして口を抑える
私はまた口を滑らせたのか？
懐かしいとは言った、ペチュニアとも言った
待ってくれ、どこに地雷があった
鬱先生とペチュニアの思い出は無いと思うが…
ただただこの花が好きなだけか？
そんな訳ないか
『え、えっと…鬱…さん？』
「…ごめん、俺ちょっと行くわ」
「あ、うん」
『…なんだ？』
「この花にでも想い入れがあるんでしょ」
鬱先生の後ろ姿は寂しそうで後ろに行きたい気持ちを抑える
多分、ロボロか誰かがフォローを入れてくれるはずだ
携帯が手元にないせいで連絡も取れないし仕方が無い
私は再び花に視線を落とした
聞いてみようか、それとも…
「A？」
『ペチュニアってこんなに咲くもんなの？』
「花は得意じゃないからな」
『…何だろう』
「2人揃ってその花に何の因縁があるの？」
不審な顔をし始めたので大人しく立ち上がり、部屋へ戻ることにした
頭から鬱先生のあの瞳が離れない
いつもニコニコニヤニヤデレデレしているイメージだからか、あんなに静かで泣きそうな顔は見た事がなかった
考えれば考えるだけわからない
深く考えるのはやめよう
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フューラー - ペチュニアってブラジルの言葉では《たばこ》って言う意味…エモエモやん (2020年5月16日 19時) (
レス) id: 141378911c (このIDを非表示/違反報告)
落ち葉 - お願いします! (2019年12月1日 19時) (レス) id: cde8734165 (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 落ち葉さん» コメントありがとうございます！全員パターンも考えていますがとりあえず完結を目標に目指してきたいとおもっておりますので、ご了承ください！よろしくお願いします！ (2019年12月1日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
落ち葉 - オチが未定なのでしたら、全員のパターンを作ってくれないですか? (2019年12月1日 15時) (レス) id: cde8734165 (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - aityandao824さん» コメントありがとうございます、本日中に作成するのでもう少しお待ちください！よろしくお願いします！ (2019年12月1日 9時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
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