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夢を見始めて、Aさんと話し始めて1ヶ月近くが経った頃
テスト期間だったせいか全く顔を出さなかった彼女が久しぶりに図書室へ来てくれた
眠そうに欠伸をしながら顔を出す
この間貸した本を返しに来てくれたようで
『エーミールさん、最近眠れてないんですか？』
「え？」
突然の発言に彼女の方を向くと、あー…と言って髪の毛を触る仕草をする彼女は
『ロボロが言ってたので』
と微笑んだ
また嘘をついているな…なんて思いながらも私も口元を緩ませながら
「まぁ…最近テストもありましたし、Aさんも寝不足では？お互い良い結果が出るといいですねえ」
と首を傾げる
すると彼女は目を少し開いてから何かを思い出したかのように笑った
『エーミールさんって、嘘をつく時…こう…首傾げません？』
不意に言われた言葉に、思わず顔を上げる
彼女の顔は私のことを見透かしているようで
『悩みなら聞きますよ！まぁ大した助言なんて出来ませんが！』と受付前で自慢げに胸を張っていて
そんな彼女に夢で見る女性を重ねて目を閉じた
自分の中に何か引っ掛かっていることは、嫌でも知っている
その正体を知るのが怖くて、開けなければならない物すら開けない自分に溜息を何度ついただろうか
彼女との会話はそれだけで
自分の話などせず話を逸らすかのように別の話に移動して、気がついた時には1人で本の整理をしていた
女性と話すのは苦手な方で
その中でもAさんは話し掛けやすいし話しやすい
聞き上手で話も面白いからだろう
次は何の本を借りてくれるか
いつもなら人に本を薦めたりしない私だが、何故か彼女には自分の話を聞いて欲しいかのように本を薦めたくなるのだ
図書室の整理を終え
まだ時間が残っている放課後
生徒会の集まりまでの間に奥の部屋にある1冊の本を手にして表紙を開く
本の世界は、夢の世界と似ていて
それでも、私の探している物はなかった
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りん - 私、この話読んでるときときどき泣いてました。そして100話！凄いですね (2020年3月11日 9時) (
レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はちまるさん» 返信ありがとうございます。解釈があってるのか確認できて良かったです。作品大変面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月24日 0時) (レス) id: d2182e9bad (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます、そうです。変換されてないとの報告を受けまして今修正しました、読みにくくて申し訳ありません……これからもよろしくお願いします (2019年12月23日 23時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - ゆうさん» 私事ですが占ツク初心者でして自身のミスであれば直したいのですが、(友人)(美女)等の表記につきましては、携帯の方では通常に表示されていると思うのですが明日以降も続くようであれば問い合わせをしたいと思っておりますので申し訳ありませんが暫くお待ち下さい (2019年11月26日 0時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 色んな所で名前変換されてないのはバグでしょうか？ (2019年11月25日 23時) (レス) id: d5b9dc2666 (このIDを非表示/違反報告)
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