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教室へ向かおうとしたが、室内で黄色い声が聞こえゾムが来てることを知らせる
まだ私を探しているのか…
ふと廊下から裏庭を覗くがひとらんもいない
この昂った気持ちを誰に伝えようか…
なんて思っていたが、今日は仕方ない
階段を登り図書室へ
扉をゆっくり開けて、中に入れば今日は珍しく誰もいなくて
教室に本は置いてきてしまったのでここで時間を潰そうと端っこの席に腰を下ろした
携帯で時間を確認して、席の近くにあった小説を手にする
「Aさん」
『！え、エーミール…さん』
「驚かせてしまって申し訳ないです…お昼休みに図書室へ来る人なんてそうそういませんから驚きました…何か探し物ですか？」
突然現れたエーミール
彼の手にはたくさんの本が乗っていて
『友人探しに疲れたので、休憩に』
と笑うと彼は「そうですか」と微笑んだ
受付の方に本を運び、少し動きを止めてこちらを向いていて、呼ばれているのでは？と席を立ちエーミールの方へ
「Aさん、落し物…しませんでした？」
『…落し物？』
エーミールは頷く
落し物？携帯あるし財布もあったし生徒手帳もあるし…
と考えていると、彼が受付の下から紙を1枚差し出す
『…？』
「多分、Aさんの物かと…」
『あ』
紙を裏返すと身に覚えがあった
私の教科書に挟んでおいた補習時間表
多分奥の部屋で落としたのかもしれない
「良かった、捨てようかと迷ったんですけど、この間ここ入ったのAさんとロボロさんくらいですし…」
『ありがとうございます、助かりました…全く存在忘れてたんですけど…』
「あはは、そうかと思ってました」
ポケットの中に紙を突っ込んだところで、受付の上の写真が目に入る
見た事のある景色だ
ジッと見つめていれば、エーミールが写真を手に取り「気になりますか？」と問い掛けてくる
『いえ…知っている景色だなあと』
「…奇遇ですね、私もこの景色知ってるんですよ…インターネットでとある調べ物をしてた時に見つけまして…心に引っかかるような感じがして現地まで行って見てきました」
『現地！？』
「えぇ、とっても素敵な所でしたよ…でも探し物は無かったです」
探し物
彼の探している物は多分記憶なのか
写真を机の上に置いて、少し寂しそうに窓の方を見るエーミール
何か言わなきゃと口を開こうとすると、バンっと奥の部屋の扉が開いて思わず振り返った
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りん - 私、この話読んでるときときどき泣いてました。そして100話！凄いですね (2020年3月11日 9時) (
レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はちまるさん» 返信ありがとうございます。解釈があってるのか確認できて良かったです。作品大変面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月24日 0時) (レス) id: d2182e9bad (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます、そうです。変換されてないとの報告を受けまして今修正しました、読みにくくて申し訳ありません……これからもよろしくお願いします (2019年12月23日 23時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - ゆうさん» 私事ですが占ツク初心者でして自身のミスであれば直したいのですが、(友人)(美女)等の表記につきましては、携帯の方では通常に表示されていると思うのですが明日以降も続くようであれば問い合わせをしたいと思っておりますので申し訳ありませんが暫くお待ち下さい (2019年11月26日 0時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 色んな所で名前変換されてないのはバグでしょうか？ (2019年11月25日 23時) (レス) id: d5b9dc2666 (このIDを非表示/違反報告)
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