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2学期、前半 ページ12

ちなみに、親には腐女子バレしている。


ギャーギャー言ってたらバレた。


こちらは何も言われなかった。


リアルじゃないし、妄想だし。


ネットに投稿しなかったら、口出しはなかった。


そう。今、親の言うことを破ってる。


約束を守ってないわけだ。


そんなの、学生あるあるなのかもしれないけど。


そうして生きてきた人間だ。


誰かに自分から打ち明けることなんてほとんどしたことなかった。


誰かに聞かれてならあった。


小学5年生のときの、今のトラウマに繋がる出来事。


担任に、なぜ教室に居るのかを問われたとき。


そのとき、自分はいつメンからシカト、ハブられた直後だった。


その日の業間休みに遊ぼうと、久々に遊べるとなった。


少し前から前兆はあった。


それが、1番酷かったのがこの日。


自分が集合場所に行った途端にそこに居た約束していた女子が離れていった、ではなく。


走って逃げていった。


流石に堪えて、教室に戻った。


途中の図書室で本を借りて。


そこで担任が来たわけだ。


泣きながら話した。


そして、その件がまだ完全にトラウマだったから、中2のときに担任に打ち明けた。


その2つだけ。


だから、高橋さんにカミングアウトすることも怖かった。


なので、しばらくは黙っていた。





けど、隠し続けるにはかなり苦しかった。


好きな人である前に、友達だ。


数少ない、自分の友達。


そんな子に、嘘をつくなんて、出来なかった。


ついに、こんな質問をした。


「同性にコクられたらどうする?」


したのは丁度、美術の授業の帰り。


いつも2人きりになれる時間。


お互い腐女子だったこともあって、それに似た話はしたことはある。


だから、この質問もおかしくはない。


返事は、「丁寧に断る」だった。


ここで、自分にチャンスは無いことが分かった。


それと同時に、高橋さんに差別的な考えが無いことも分かりました。


その日は、それだけで終わった。


そこから先を言う勇気は、どこにもなかった。


言えたのは、翌週の月曜日。


昼休みに、高橋さんの席で話してるとき、カミングアウトした。


驚いていたけど、受け入れてくれた。


初めて、自分から自分の事を言った。


それからは、自分が同性愛者だと考えても、考えることがあっても、腹痛は起きなくなった。


けど、事件は起こった。

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作者名:おずんぼ | 作成日時:2022年1月3日 20時

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