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指定された部屋に入ると

いつもより不機嫌な様子で待っていた








「……遅い」




『他の子でも呼べばよかったじゃない』




「あいつら俺のこと好きになるから面倒臭い」




『自意識過剰なんじゃない?』




「……」




『なによ』




「お前、まじで宮田が好きなの?」




『は?』






あまりにも意味不明な質問に拍子抜けする






「センスなさすぎ」




『いやいや、あんなの好感度あげるためのコメントだから』




「……」




『私が本音を言うわけないのに』




「……はずっ/////」




『なんかいった?』




「なんでも」




『とりあえずシャワー浴びてきていい?』




「今日はそのままシよ?」






そういって彼は私に近づき首筋に顔を埋めた

すると、動きをピタッと止め






「なにこれ……むかつく」







ボソッと呟くと

私をベットに私を押し倒して

冷たい目で見下す

今日の彼はいつもとは違うオーラを身に纏っていて

少しだけ恐怖を覚えた

それなのに何故か行為だけはいつもより優しくて……

彼に何があったの?




私達の行為に愛が存在したことは1回もないけれど

指先からまるで愛を伝えるような

そんな彼の優しさに溺れて

2人で深い闇に堕ちていく












なにかあったの?

なんて、裕太に聞けるわけもなく

横でタバコを吸っている彼の背中を見つめる

"お互い余計な詮索はしない"

暗黙の了解みたいなもので

まぁ、彼に何かあっても私には関係ないけど




だいたい彼が私を呼ぶのは仕事で何か嫌なことがあった時

別に裕太自身がこの事を言ったわけじゃないけど

なんとなく、仕事のストレスを私に吐き出しているように感じる

でも……今回はそんな感じじゃなくて

なんだろ……

よく分からないけど、仕事っていうよりプライベートで何かあったんじゃないかなって

私の女の勘がそう言ってる

私達芸能人は、正直プライベートも記者に付きまとわれて自由なんてものは無い

裕太は特に、夢を売る仕事だし彼女なんて作れないよね

まぁ、私の存在もバレたらやばいことなるだろうけど






「……寝ないの?」




『寝る。おやすみ』




「ん、おやすみ」






なんか調子狂うな……

いつもより優しく感じるのは

きっと気のせいだよね?

考えても限りがないと思い、目を閉じた






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優愛(プロフ) - えりかさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(^^)もうしばらくお待ち下さい! (2017年1月13日 10時) (レス) id: 8455fa2685 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - ゆうた〜ん☆さん» ありがとうございます!もうしばらくお待ち下さい(^^) (2017年1月13日 10時) (レス) id: 8455fa2685 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうた〜ん☆(プロフ) - 更新されるの楽しみにしていますね〜! (2017年1月13日 9時) (レス) id: ab57d90413 (このIDを非表示/違反報告)
えりか(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新されるのめちゃくちゃ楽しみにしてます!この話とても好きです!更新楽しみにしてます(^^) (2017年1月13日 8時) (レス) id: 1e1ddac871 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき(プロフ) - 優愛さん» はい!!楽しみにしています◎ (2017年1月9日 10時) (レス) id: 31134070e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優愛 | 作成日時:2016年11月12日 18時

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