検索窓
今日:14 hit、昨日:15 hit、合計:442,508 hit

25 ページ26











全ての仕事を終え、楽屋でマネージャーを待つ







コンコン








『はーい?』





「昨日はどーも」








楽屋の中に入ってきた裕太









『体調もう大丈夫なの?』





「……お陰様で。このあと仕事は?」





『もう帰るだけだけど?』





「じゃあ俺んちで待ってて」






『は?なんで?』





「……いいから、じゃ」









最後の裕太、なんか怖かった

殺気立ってるって言うか……

私なんかしたかな?

とりあえず
どうせ暇だし合鍵で彼の家で待っとこう

マネージャーに送ってもらうのをキャンセルして
タクシーで彼の家に行くことにした

バレたら大変だしね








約束通り、彼の家で裕太が帰ってくるのを待つ

ちょっと部屋を探検したらダメかな?

お互い詮索するのは無しってなってるけど、
家に呼んだあいつが悪い

興味って言うよりはただの暇つぶしなんだから……

そう言い聞かせて無駄にある部屋を開けていく






ここがトイレで……ここがお風呂ね……

その他にもこの前入った寝室と仕事部屋?
とも思える彼らのCDやキーボードやギターがある
部屋もあった

楽器なんて弾けたっけ?

また裕太の知らない一面が見えて嬉しくなる

……ん?なんで嬉しくなってるの?

……まぁ、いいか





そして最後に踏み入れた部屋

今までの部屋とはどこか雰囲気が違う

まるで彼の家の一部ではないような……そんな感じ

その部屋にあるのは裕太の趣味とはかけ離れた
明るい黄色のカーテンと大きな熊のぬいぐるみ
そして、小さな白のタンスのみ

なんでこの時
私がこんなにも興味を持ったのかは分からない

だけど、どうしてもタンスの中身を
知りたいと思ってしまった

上の段から順番にあけていく

一番上に入っていたのは可愛らしい小物入れ

その中には、ネックレスが一つと指輪が一つ

……誰のもの?

次の段を開けるとピンク色のスウェット

こんなの広げなくてもわかる

絶対、女性用のサイズに決まってる

ズキン────

胸が苦しい






ねぇ、もしかして……

最後の段を開けると写真たてが裏向きで入っていた

これをひっくり返した時、全ての糸が繋がるはずだ









ガチャガチャ









その写真たてに手を伸ばす前に
裕太の鍵を開ける音が聞こえた

彼が帰ってきた

急いでその部屋から出て何事も無かったかのようにリビングのソファに座った





26→←24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (425 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1112人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

優愛(プロフ) - えりかさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(^^)もうしばらくお待ち下さい! (2017年1月13日 10時) (レス) id: 8455fa2685 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - ゆうた〜ん☆さん» ありがとうございます!もうしばらくお待ち下さい(^^) (2017年1月13日 10時) (レス) id: 8455fa2685 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうた〜ん☆(プロフ) - 更新されるの楽しみにしていますね〜! (2017年1月13日 9時) (レス) id: ab57d90413 (このIDを非表示/違反報告)
えりか(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新されるのめちゃくちゃ楽しみにしてます!この話とても好きです!更新楽しみにしてます(^^) (2017年1月13日 8時) (レス) id: 1e1ddac871 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき(プロフ) - 優愛さん» はい!!楽しみにしています◎ (2017年1月9日 10時) (レス) id: 31134070e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:優愛 | 作成日時:2016年11月12日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。