身長 ページ4
Aside
私は今度は叫び声で目を覚ました。
頭に響いて痛い。
「うっせーな。叫ぶなよ。頭に響くだろ」
私がそう言うとチビは驚いた様子だった。
私が喋れると思わなかったのか？
まあいい。
するとリヴァイが近づいてきた。
「お前、こんな時でも口が悪いのか。もっと可愛げのあること言えよ」
はぁ、またそれかよ。
別に私がどんな喋り方をしようと私の勝手だろう。
「いちいちうっせーんだよ。お前も十分口が悪いだろ？人のこと言えねーだろ。チビ兵長」
私はそう言うとリヴァイは眉間にしわを寄せやがった。
何が悪い？
本当のことだろう。
「確かに俺は口が悪いかもしれん。だが俺は男だ。お前は女だ。少しはお淑やかさってのを磨いたらどうだ。それにその呼び方やめろ」
私はイラついて言い返した。
「はぁ？私は私なんだよ！別にどうだっていいだろ？第一、お前に関係ねーだろ？それにお前は兵長でチビだ。何が悪い？」
チビはもっと眉間にしわを寄せて言った。
「確かに関係ないかもしれん。それは分かった。今は引きさがろう。だがな、上司に向かってチビとはなんだ」
私はチビの言動を疑った。
前に同い年で幼馴染みなんだから兵長って呼ぶなと言ったのは誰だ。
それが急に自分は上司だのとほざきやがって。
そんなもの糞食らえだ。
それにこいつがチビなのは事実だ。
「お前、自分の言動に責任持てよな。前言ったことと矛盾してるぞ。それにお前がチビなのは周知の事実だろ？」
チビはさらに詰め寄って今は下にいる私を睨みつけた。
「俺がチビなんじゃない。お前がでかいんだ」
チビは悔しそうに言った。
よっぽどコンプレックスなのか。
見てるといじめたくなってくる。
「まぁ確かに私は女の割にでかいほうかもしれないが、お前がチビであることに変わりはないだろう？160センチなんて」
チビはさらに睨みつけて言った。
「お前は無駄にでかいだけだろ。なんなんだよ190センチって。お前、もしかして巨人か？」
チビがニヤリと笑って言ってきたから言い返してやった。
「なんだよ。負け惜しみか？私が巨人ならお前は小人か？」
チビは呟いた。
「削ぐ」
私はチビが本気でないのを知っていたが外に誰かいたようで慌てて割って入ってきた。
「ストーップ！」
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年6月4日 23時
