過去 ページ15
Aの語りのみ
私はここで一番の貴族のもとに生まれた。
母親はスターライト家、父親はアッカーマン家。
母親が最後のスターライト家の生き残りだった。
アッカーマン家も多いとは言えなかった。
そして生まれたのが私だ。
通常なら名字はアッカーマンだが、婿養子にとる形にしたからスターライトだ。
まあアッカーマンの方で通っていたりもするがな。
それはいい。
私が逃げたのはそんな貴族の家が嫌だったからだ。
普通に暮らしたかった。
そしてアルビノだからと差別されるのは嫌だった。
私の親は私の前では大丈夫だと言う割に他の奴の前では正反対のことを言っている。
私の両親はヤバいことに手を出してもいた。
貴族という立場を利用して気に入らない奴を暗殺させる。
もちろん表ではいい奴を装っていた。
しかし5歳になったばかりの頃、私は聞いてしまった。
私を暗殺する計画を。
アルビノの私を殺してちゃんとした子供を後継にしたかったんだろう。
私はあんな奴に殺されるのはごめんだった。
だから逃げた。
ウォールシーナ内の地下街に。
そして変装する技術を身につけ、あとはリヴァイと同じだ。
立体起動装置を盗んで色々やってた。
そのうち調査兵団に捕まった。
私はエルヴィンに抗って憲兵団に入ってやった。
結構苦労したがな。
それは私が生まれ育った場所を見るため、両親を見るためだった。
しかし両親は暗殺されていた。
私はその頃はまだ両親が気に入らない奴を殺していたことを知らなかった。
私を殺そうとしていたことも。
私を殺そうとしていたのは他の貴族だと思っていた。
その時は。
しかし違うと知った。
両親を自分の手でもう一度殺してやりたかった。
私は王宮の専属の兵士にまで上り詰めた。
憲兵団の兵長だ。
リヴァイと殴り合いの喧嘩をしたこともあったな。
そして私は国王のチェスの相手をしていた。
そしてボロボロに負かしてやった。
国王を嘲ったら私は駐屯兵団に落とされてしまった。
しかし私はしばらくして駐屯兵団の兵長になった。
その時もリヴァイと大喧嘩したな。
そして駐屯兵団の団長をからかったら今度は調査兵団に落とされた。
しかし兵長にはなれなかった。
リヴァイがいたからな。
しかし人類最強の座は私がもらった。
その時も喧嘩したな。
前より酷く。
そして今に至るわけだ。
私に怒り以外の感情がない理由がわかったか？
私の過去の秘密はこれで以上だ。
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年6月4日 23時
