私とリヴァイの恋物語 1 【リヴァイ兵長】 (ページ9)

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仲間ページ9

Aside

今日は壁外調査当日。

死ぬことは怖くない。

それを覚悟でずっと生きてきたから。

でも、仲間を失うことは怖い。

それはやめてほしい。

そんなふうに考えている間に門は開いた。

壁の外は、地獄。

でも私はとてもワクワクしていた。

しかし、そのワクワクは巨人の出現によって消された。

班長が一体削いだ。

しかしもう三体いる。

リヴァイと私は立体機動に移った。

一体ずつ削ぐ。

イザベルはもう一体に捕まったが、切り抜け、ファーランが削いだ。

巨人を、倒した。

私たちはそれだけで結構満足だったが、エルヴィンにガスを使いすぎだと言われ、満足感がしぼんだ。

その口を二度と開けなくしてやる。

私たちはまた馬で走り出した。

そのうちに雨が降ってきた。

雨なんて初めてだ。

マントも何もかもベチャベチャだ。

それにこれでは巨人がいても見えない。

しかし、殺し時だ。

リヴァイもそう思ったらしく、行くと言った。

「私も行く！」

私は言い張った。

なんとか承諾してもらえた。

私たちは離脱して馬を走らせた。

しばらく走ると、そこは血だらけだった。

近くには巨人の足跡。

「すれ違ったの？」

私はリヴァイに聞いた。

「あぁ、おそらくそうだ。行くぞ」

私たちは全速力で来た道を戻った。

そして戻った時、滑るように止まったため、馬から落ちた。

泥だらけだ。

しかし、それは問題ではない。

リヴァイの目線の先。

イザベルのちぎられた頭部。

近くにいた巨人の口から飛んできたもの。

ファーランの上半身。

信じられない。

信じたくない。

私の頭の中で何かが切れた。

私とリヴァイは同時に動いた。

その巨人をあえて急所を狙わずに切りつける。

私は散々血しぶきを浴びた。

そんなのはどうでもいい。

ただこいつを痛めつけるだけ。

私はその巨人の体のあちこちをものすごい勢いで回転切りした。

とどめは2人で刺した。

私は雨と血でベタベタなことなどどうでもよかった。

リヴァイの目線の先にはイザベルの頭部。

私の目線の先にはファーランの上半身。

私には周りの音は全く入ってこなかった。

エルヴィンがいたことも、全く気がつかなかった。

リヴァイが殺そうとしていたことも。

私が我に帰ったのは調査兵団本部の自分の部屋の中でリヴァイに蹴られた時だった。

「しっかりしろ」

そう言っているリヴァイにもあまり元気はない。

私の頬を涙が伝った。