私とリヴァイの恋物語 1 【リヴァイ兵長】 (ページ7)

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部屋ページ7

リヴァイside

Aはなかなか外に出たがらなかった。

Aは一度も陽の光を浴びたことがない。

チャンスはあったが、色々あってできなかったからだ。

「なんか、怖いんだけど…」

そう言って引っ込んでしまった。

地上に行きたいんじゃないのかよ。

ファーランがAを引っ張り出した。

Aは目を細める。

地下街では暗くてそこまで分からなかったが、こいつのプラチナブロンドの髪はすごく綺麗だった。

そして全く日焼けしていな肌は驚くほど白かった。

まぁ俺たちも大差はないが。

Aは目を腕で庇いながら出てきた。

そして地上に出ると腕を下ろして、目を開けた。

「ここが、地上」

そう呟いたAの淡い青の目には好奇心と平行して恐怖も見て取れた。

守りたいと、今すぐに抱きついてやりたいと思うのは惚れた弱みなのか。

そう、俺はAが好きだ。

12の時から。

それまで一度も手を出していない俺は我ながらすごいと思う。

だが、Aはファーランが好きなんだろう。

今はそんなことはいい。

俺たちは調査兵団本部に向かっていた。

到着すると服を着替えさせられ、部屋に通された。

2人部屋に見えるが？

「ここがリヴァイとAの部屋。隣が残りの2人だ」

は？

男女で別れるんじゃねぇのか？

また俺の理性を危険に晒す気か。

「おいおいおい、なんで私とリヴァイなんだよ。普通イザベルだろ」

Aが言った。

その調査兵はイラついてようにAを見下ろした。

「うまい奴2人をくっつけといた方が楽だからだ。まぁ大して期待はしてないが」

そいつはその後、清潔に使えだのと言っていた。

どこをどう見たらここが清潔なんだよ…

俺がキレかけるとファーランがその場を諌めた。

ファーランと話していると、Aは他の場所を見ていた。

「汚い汚い汚い汚い…」

Aがそう呟いているのが聞こえた。

Aは掃除道具を取り出した。

「掃除したくない、または掃除されたくない人は出てってね」

Aはこんなことを言っているが、目が完全に座っている。

イザベルとファーランはビビって出て行った。

俺たちは掃除を開始した。

この部屋、汚すぎるだろ。

掃除が終了したのは夕食前だった。

何が地上だ。

馬鹿馬鹿しい。