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部屋の捜索 ページ42

Aside


私は城の中をさまよっていた。

オルオに会ってから誰とも会っていない。

もう寝たのか?

早すぎやしないか?

その時、前から誰かが来た。

エルド、ペトラ、グンタだ。

こいつらはどうせ知らないだろう。

そのまますれ違った。

少し怯えた顔をしているように見えた。

まぁ当然といえば当然だ。

またしばらく歩くとエレンとリヴァイが前から来た。

リヴァイとは喋っていない。

素通りする。

エレンが居心地悪そうにしていた。

なんか申し訳ない。

だが、今はいい。

またしばらく歩くとハンジが現れた。

やっと役に立ちそうなのが来た。

「ハンジ、私の部屋がどこなのか知らない?」

もう口調は戻った。

ハンジは少し考えた後、首を横に振った。

「私は知らないよ。リヴァイに聞いたら?」

私は首を思い切り振った。

無理無理。

「絶対に嫌だ」

ハンジはため息を吐いた。

呆れられても仕方ない。

「じゃあ私の部屋に来なよ。一応あるし。寝る場所ないと困るでしょ?今日は女子会ってことで!ペトラも呼んでいい?」

私は頷いた。

もうなんでもいい。

なるようになれ。

ハンジとともにペトラを呼びに行った。

ペトラはすごく嬉しそうについてきた。

可愛いな…

私なんかよりもずっといい子だろう。

ハンジの部屋に行く途中でエルドとグンタとオルオに会った。

奇妙な目で見てきた。

確かに意外な組み合わせかもしれないが、そんな目で見なくても。

ハンジの部屋に着くと、ハンジは低いテーブルを引っ張り出してきて、クッションを3つ置いた。

「A、紅茶淹れてよ」

ハンジに言われたから淹れた。

紅茶を見てると憂鬱になってくる。

「リヴァイ兵長の紅茶も好きですけど、私はAさんの紅茶もすごく好きです!」

ペトラが満面の笑みで言ってくれた。

なんかこういうの、新鮮で楽しいかも。

「ありがとう。嬉しい。でも、なんか今は美味しくないや」

私の大好きなアールグレイ。

でも今は美味しく感じられない。

「私もこれ、好きだよ。リヴァイの淹れた紅茶よりもね。私はAの味方だから。なんでも言ってよ」

ハンジが言った。

ペトラも頷いている。

私は微笑み返した。

「ありがとう」

頰を生暖かいものが伝った。

また血が出たかと思ったけど、それは透明だった。

私、泣いてるの?

「話、聞いてくれる?」

私は2人に聞いた。

2人は大きく頷いてくれた。

よかった。

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カシオペア(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります!! (2017年8月24日 14時) (レス) id: 4013e8b9ed (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです!続編も頑張って下さい! (2017年8月23日 17時) (レス) id: 8d86d6f3b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カシオペア | 作成日時:2017年8月10日 12時

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