自己紹介 ページ37
リヴァイside
Aはまだ来ないのか？
A不足でやる気が出ない。
班員たちは何も知らされていない。
ただ、クソメガネが俺がため息をつくたびにニヤニヤ笑いを向けてくる。
これがうっとおしくてたまらない。
俺は今日も班員たちと訓練していた。
今日は立体機動で木々を縫って飛び回っていた。
俺が見ていると、遠くの方に異常に早い奴がいた。
俺より早くねぇか？
そんなのA以外に考えられない。
Aはスピードで俺をも凌駕している。
班員はビビって戻ってきた。
全員いる。
じゃああれは誰だ？
その謎の人物はこちらに向かってくる。
かなりアクロバティックな動きだ。
こんなのA以外考えられない。
まさか、Aか？
よく目を凝らすと、その人物は金髪だった。
Aだ。
やっと来たか。
Aは最後の木からすごい回転技で俺のところまで飛んできた。
そして勢いで抱きついてきた。
俺はなんとか抱きとめた。
そのままの勢いで来るなよ。
「リヴァイ、会いたかった！遅くなってごめん！」
Aが言った。
こういう時は素直だな。
「俺も会いたかった。どれだけ待ったと思ってんだ？」
俺が言うとAは謝ろうと口を開いた。
その口を塞ぐ。
久しぶりのキス。
1分くらいだろうか、散々深いキスをしていた。
ふと目にとまったのが唖然とした班員たちの姿。
Aも気がついたのかパッと離れた。
まずい。
さすがにやりすぎたか？
だが、牽制にはなったはずだ。
多分。
「リヴァイ、この空気どうにかしてよ」
Aが耳打ちしてきた。
しーんと静まり返っている。
どう切り出そうか。
「こいつは知ってるだろうが、Aだ。自己紹介しろ」
俺が言ってもAは首を振るばかり。
自己紹介くらいしろよ。
俺が何度も催促すると、Aが折れた。
「私はAだ。知っての通り分隊長だが、最近副兵士長と兵士長補佐と特別作戦班副班長が追加された。と言うことでお前らの班に入ることとなった」
まぁAにしちゃ上出来だ。
呆気にとられている班員を一瞥し、Aが俺に言った。
「審問の時に私が班に入るのか聞かれたんじゃないの？」
そうか。
こいつは聞いてなかったのか。
「俺は後から聞いた話も含めて言った。審問の時点ではそのことは言っていなかったからな」
Aは納得したらしい。
頷いた。
班員はまだ硬直している。
状況理解もできなくなったか？
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カシオペア(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！！ (2017年8月24日 14時) (
レス) id: 4013e8b9ed (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - 面白いです！続編も頑張って下さい！ (2017年8月23日 17時) (レス) id: 8d86d6f3b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年8月10日 12時
