私とリヴァイの恋物語 1 【リヴァイ兵長】 (ページ35)

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副兵士長ページ35

Aside

私は翌日、ヅラヴィンの部屋に呼ばれた。

部屋に入ると、そこにはヅラヴィンしかいなかった。

てっきりリヴァイもいるかと思ったけど。

まぁいいか。

「分かっていると思うが、君はリヴァイ班に入ることになる。当然、班長ではない。だから分隊長ではないということだ」

やった！

分隊長辞めれるの？

「だが、戻った時にまた分隊長にするのも面倒だから、分隊長は継続でいく。ただ、副兵士長になってもらう」

はい？

副兵士長だって？

「なんで私がそんな事しないといけないの？」

私は聞いた。

副兵士長なんていなくてもリヴァイはやっていけると思うけど。

「君はリヴァイを支える形でリヴァイ班に入ることとなる。だから兵士長補佐でもいいが」

あんまり変わらない気がする。

どっちでもいいし。

「好きにして。私はどっちでもいい」

私が言うとヅラヴィンは頷いた。

なんでこうも私を幹部にしようとするんだろう。

面倒なだけなのに。

「リヴァイ班は先に旧調査兵団本部に移るが、君には書類をまとめてから行ってもらう」

別に一緒に行きたいわけじゃない。

だが、なぜ書類？

「他の人にやらせればいいでしょ」

私が言うとヅラヴィンは書類の束を引っ張り出した。

そして私に差し出した。

私は受け取って読んだ。

「君が副兵士長になるにあたって書いてもらわないといけないものだ。そしてリヴァイ班に入ることも同様だ。あと、分隊長としての仕事も完遂してもらわなければならない」

そこまで難しい内容ではない。

それより、なんなんだよ、この量は。

「それと、君がリヴァイ班に入ることはリヴァイ以外、班の者には誰にも伝えていない。もちろん、エレンも含めて」

は？

なんで？

「伝えておいてよ。私、自己紹介とか嫌いだし。説明するのも面倒だし」

私が言うとヅラヴィンはため息をついた。
なんか変なこと言った？

「伝えておいたとしても自己紹介はしなければならないだろう。確かに君は自己紹介は好きではないようだが。入団した時のを見る限り」

またそれを蒸し返すのか。

名前だけ名乗れば十分だろう。

何が悪いの？

「分かった。説明も自己紹介もリヴァイかハンジに丸投げするから。じゃあ、私は行くから」

私はそう言って部屋を出た。

なんだか憂鬱だ。

分隊長を辞められると思ったのに。

副兵士長にされて、書類を押し付けられて。

はぁ…

ため息しか出てこない。