私とリヴァイの恋物語 1 【リヴァイ兵長】 (ページ32)

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書類ページ32

リヴァイside

Aが急によろけた。

慌てて支えると、意識がなかった。

額に手を当てると、熱かった。

熱がある。

息も荒い。

とりあえず俺の部屋に連れて行き、ベッドに寝かせた。

タオルを濡らして額に置いてやると、少し楽になったらしく、呼吸が正常になった。

俺が誰かを呼びに行こうと立ち上がると、ドアが開いた。

入ってきたのはクソメガネ。

ノックしろよ。

だが今はそれはどうでもいい。

「あれ？Aどうかしたの？」

俺はクソメガネに状況を説明した。

クソメガネはAをチラッと見て言った。

「全然動いてなかったのに急に動いたから、体が限界だったんじゃないかな？三ヶ月も動いてなかったんだから」

クソメガネがそう言った時、Aが小さく呻いて目を開けた。

「ん？ここ、どこ？あ、リヴァイの部屋か。え？私、なんでここにいるの？」

質問が多いな。

そもそも、覚えてねぇのかよ。

「お前が急に倒れたから俺が連れてきた」

Aは起き上がろうとした。

しかし、クソメガネが押さえた。

「まだ寝てた方がいいよ。疲れてるみたいだし」

Aは不満そうにしながらも従った。

そして何かを思い出したように目を見開いた。

「馬！置いてきちゃった！」

Aはまた起き上がろうとしたが、また戻される。

「私が行ってくるから。Aは寝てて」

クソメガネはそう言って出て行った。

「お前は寝てろ。俺は書類を片付ける」

俺が立ち上がると、Aが声をあげた。

今度はなんだ？

「私、書類仕事をしてたの。そうしたら駐屯兵が知らせに来て、書類放り出して準備してたから、全然進んでないの。ちょっと書類取ってくる！」

俺が止める間もなくAは飛び出していった。

まぁ隣の部屋だが。

Aは戻ってきて、書類を見始めた。

そしてため息を吐いた。

「よかった。今日までじゃない。会議中に寝てた上に期限を守らなかったらめんどくさいことになりそうだし」

Aはそう言ってまた寝転がった。

Aが寝たのはそれから数分後。

よっぽど疲れていたらしい。

Aの持ってきた書類を見てみる。

面倒な内容ばかり。

俺には壁外調査中にこれを終わらせることは不可能だ。

俺は自分の仕事を終わらせてAのを少し手伝った。

よくこんなのがやれるな。

Aの寝顔を見ながらそう思った。