私とリヴァイの恋物語 1 【リヴァイ兵長】 (ページ31)

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私のせいページ31

Aside

私は手当てが終わると、リヴァイと医務室を出た。

ハンジも着いてきた。

なんかリヴァイの横を歩くのが怖い。

なんでもするなんて勢いで言ってしまった自分が悪いのに、人のせいにしたくなる。

実行するのは結構後になる。

巨人化する少年がどうのこうので忙しくなる。

色々面倒だ。

私が物思いにふけっていると、ハンジが口を開いた。

「リヴァイって前にAに何かしたの？結構ビビってるけど」

まずい。

私は言うなとリヴァイを見た。

リヴァイは私を見て言った。

「何かした。だが内容は言えねぇ」

よかった。

ハンジは不満そうに私を見た。

「言わないよ。言ったらやらされそうだし」

私はリヴァイに男装させられ、女をナンパしてカツアゲしてこいというのもだった。

しかしなぜか女に囲まれ、身動きが取れなくなり、散々な目にあった。

二度とごめんだ。

ハンジに言うとやらされそうだ。

過去に散々いじられたから学習した。

そんなこんなしているうちに到着した。

会議があるらしい。

私待ちだったらしく、私たち以外の幹部は全員揃っていた。

「来たな。では、始めよう」

エルヴィンがそう言って会議が始まった。

いつものことながら、つまらなかった。

後で書類を読めばなんとでもなる。

私はいつの間にか寝ていた。

急に動いたから疲れたらしい。

目がさめると、目の前にはリヴァイの顔があった。

「ひゃっ！ちょ、どいてよ、リヴァイ！」

会議室にはもう私とリヴァイしかいない。

そりゃそうだ。

「お前、普通会議中に寝るか？」

リヴァイは歩きながら言った。

私は松葉杖を放り出してそのまま歩いている。

「私は普通じゃないし。それに書類を読めばなんとかなる」

そう言うとリヴァイはため息を吐いた。

そして私に書類を差し出す。

そこにはA班が全滅したと書いてあった。

そんなバカな。

「嘘でしょ？全滅？え？なんで？私のせい？私が行けなかったから？」

私の頭は完全に混乱していた。

全滅？

私のせいだ。

私が怪我なんかするから。

守れたかもしれないのに。

大事な仲間なのに。

私が警戒心を解いていた数少ない仲間なのに。

私のせいだ。

何もかも。

頭が痛い。

「A、落ち着け。こっち来い」

リヴァイの声が聞こえた。

そこで私の意識は途切れた。