好きな人 ページ13
リヴァイside
俺がしばらく硬直しているとAがまた肩に腕を回してきた。
「ね〜何黙ってんの〜?飲みすぎたの〜?」
飲み過ぎはお前だろ。
それより早く離れろよ。
「早く離れろ。襲うぞ」
俺が言うとAはヘラヘラしながら離れた。
「そんなに私が嫌なの〜?私はリヴァイの事、嫌いじゃないよ〜?襲うぞって言われたって、別に脅しにならないし〜リヴァイならいいも〜ん」
また爆弾発言しやがった。
「本気で襲いやしねぇよ。そんなだと、いつか他の男に襲われるぞ」
そう言うとAはあははと笑って言った。
「リヴァイに襲われたのは一回だけど〜他の男は〜まぁファーランだけだから〜ていうか〜生理的に受け付けない人は〜返り討ちにするし〜心配ご無用!」
やっぱりファーランが好きだったのか?
それに、俺がいいのは俺が清潔だからか?
なんか切なくなってくる。
「あ〜勘違いしてるでしょ〜ファーランは別に好きじゃないから〜肉体関係があったのは否定しないけど〜私にはちゃ〜んと好きな人がいるからね〜」
なんだよ。
ファーランは好きじゃなかったのかよ。
じゃあ誰だ?
俺は酒をグイッと飲んで、聞いた。
「じゃあ、それは誰だ?」
Aは困ったように笑った。
困るような相手なのか?
「え〜っとね〜ヒントだけね〜調査兵団で〜私と喋ったことある人〜」
は?
これがヒントか。
「それじゃヒントになってぇだろ」
俺が言うとAは少し考えた後、ニヤッと笑った。
嫌な予感がする。
「リヴァイが教えてくれるならいいよ〜私も教えてあげる〜」
いやいやいやいや。
無理だろ。
「無理だ。絶対に教えねぇ」
俺が言うとAは頰を膨らませた。
酒が入っているとは言え、可愛いな。
「リヴァイの意地悪〜あ〜でも好きな人いること認めた〜リヴァイもヒント出して〜」
そう来たか。
俺は少し考え、言った。
「調査兵団で、俺と話したことがある奴だ」
よく考えてみれば、結構絞れるかもしれない。
Aは頷いて考え始めた。
俺も軽く酒を飲んでから考え始めた。
しばらく考えて結論に達した。
エルヴィンだ。
ヅラヴィンとかいうあだ名までつけていたことだ。
きっとそうだ。
だが、俺も負けるつもりはない。
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カシオペア(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります!! (2017年8月24日 14時) (レス) id: 4013e8b9ed (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - 面白いです!続編も頑張って下さい! (2017年8月23日 17時) (レス) id: 8d86d6f3b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カシオペア | 作成日時:2017年8月10日 12時