私とリヴァイの恋物語 1 【リヴァイ兵長】 (ページ11)

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あだ名ページ11

Aside

イザベルとファーランがいなくなり、部屋が空いたためどちらかが移ることになった。

私は嫌だ。

思い出してしまいそうで。

それになんか汚そう。

「リヴァイが移ってよ。2人が使ってた部屋は嫌だ。思い出しちゃうし、ここの方が綺麗だもん」

私がいうとリヴァイは眉をひそめた。

「一つ目はわかる。だが、二つ目は掃除すればいい話だろ。俺だって同じだ」

私たちはしばらく睨み合っていた。

本当はそんな事したくないのに。

その時、ドアが開いた。

「やぁ、お二人さん！どっちが移るかは…決まってないみたいだね」

ハンジが入ってきた。

ノックしろよ。

「黙れ。勝手に入ってくんな」

私が言ってもヘラヘラ笑っているだけ。

なんなんだよ…

「出てけ、クソメガネ」

リヴァイが言った。

クソメガネ？

まぁメガネだけど。

「酷いなぁ。クソメガネなんて。私にはちゃんとハンジ・ゾエっていう名前があるのに」

リヴァイは鼻で笑った。

そこにエルヴィンまで入ってきた。

「エルヴィン、ノックぐらいしてくれ」

リヴァイが言った。

そうだ。

私の部屋でもあるんだから。

「人の部屋に勝手に入ってくるな。出て行け、ヅラ野郎」

私は無意識に言った。

確かにヅラっぽいな…

「言っておくが、私はヅラじゃない」

ヅラ野郎は不満そうに言った。

「分かった。ヅラ野郎はやめてやる。ヅラヴィンだな。よし、そうしよう」

私は勝手に決めて2人を追い出した。

そう言えば、なんのために来たんだ？

まぁいいか。

「それで、どっちが移る？リヴァイが移ってくれると嬉しいんだけどなぁ～」

私はなるべく可愛く言ったつもりだ。

しかしリヴァイに鼻で笑われた。

「さっきとはすごい違いだな。その警戒心をいい加減といたらどうだ？」

いや、無理無理。

私はこういう人間だし。

「それは無理。ていうか、何気に話変えないでよ」

はぐらかされるところだった。

その時、またドアが開いた。

「ノックをしろと言っているだろ、ヅラヴィン」

ヅラヴィンはため息を吐いた。

あだ名くらいでしょげるな。

「二つ空き部屋がある。そこを使うといい」

ヅラヴィンはそう言った。

だったら早くそう言えよ。