人見知りでも恋はできる【エレン・イェーガー】 (ページ12)

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罰ページ12

エレンside

Aがいない間、俺はペトラさんとサンジさんから計画を聞かされた。

Aが100周の罰を受けるのを阻止しろと言うことだ。

それができなかったら終わった瞬間にAを助けに行けと。

そこからは俺の判断で。

こんなことでAはどうにかなるのか？

しかし2人は気にはかけてもらえると言っていた。

それだけじゃな…

しかし時間は過ぎていき、今はAが走っている。

一つ目は失敗。

俺は今巨人化の実験を始めるところだ。

だから二つ目も失敗する可能性が高い。

俺はとりあえずそのことは頭から追い出して実験に専念した。

どれだけ噛んでも、巨人化できなかった。

仕方なしに昼食を食べる。

Aはまだ走っている。

しかし、落としたティースプーンを拾おうとした時、急に巨人化した。

俺はリヴァイ班の先輩たちに殺されかけた。

Aは騒動を気にかけながらも走っていた。

今日Aが言っていたが、殺されるのは嫌だから真面目にやっているらしい。

さすがのリヴァイ兵長でも殺しはしないだろうが。

Aが戻ってきたのは夕食の時。

遅すぎる気がする。

「A、遅かったな」

俺が声をかけるとAは悪戯っぽく笑った。

可愛い！

ペトラさんとハンジさんが飛びつきたいのを我慢しているのが見て取れる。

俺のためなのか？

頑張らなきゃな。

「私、かなりショートカットしてたの。でもみんなの前はちゃんと100回通ったよ。でもあんまり早いと気づかれちゃうから、森の木の上で寝てたらこんな時間になっちゃったの。…あ」

Aは俺の背後にいるリヴァイ兵長を見て硬直した。

Aはゆっくりと俺に近づいて俺の肩を掴み、兵長の方へ向ける。

そしてかがんで隠れた。

「罰をサボるなんていい度胸じゃねぇか」

Aは縮み上がっている。

それが人見知りによるものなのか分からないが、盾にされている俺はもっと怖い。

目で退けと訴えてくる。

俺は気づかないフリをした。

横向きに移動する。

そしてドアの方に向かった。

俺は笑いを顔に貼り付けて部屋を出た。

「エレン、ありがとう！助かった！」

リヴァイ兵長は追いかけてこない。

のぞいて見ると、ペトラさんとハンジさんが引き止めていた。

2人きりにしてくれたってことか。

「そうそう、さっきの騒動はなんだったの？」

Aが思い出したように尋ねてきた。

「立ち話もなんだし、地下室だけど俺の部屋に行こうぜ」

俺たちは歩き出した。