不器用な恋 1 リヴァイ兵長夢 (ページ37)

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真実ページ37

Aside

私が促すとエルヴィンは話始めた。

「私はここの状況を見に来た。確かに仕事をするには不向きだろう。上の部屋にするわけにはいかないが、マシな地下室を探しておくよ」

エルヴィンはそう言って出ていった。

「ねぇねえ、私って邪魔？…ん？あれ何？」

私はハンジの指差した先にあるものを見た。

私のポケットから落ちたとか言う紙だ。

黄色の文字が浮かんでいる。

あんなのあったか？

私はそれを手に取った。

そして読み上げた。

「お前は本当は養子だ。どちらが本当か分からなくなってきただろうが、今回は命に誓って本当だ。お前は養子に来る前、A・レオンハートだった。アニ・レオンハートの姉妹だが、お前が姉だ。巨人化はずっと前からできたはずだが、薬でできないようにしていた。その出来るようになった時点でお前は17歳だ」

私は読み終えた。

これが真実なのか？

恐らくそれで間違いない。

「A、大丈夫？」

よほど呆然としていたのか、ハンジが声をかけてきた。

「あぁ。まだ頭の整理がつかないが」

私は考えた。

これを書いたのは誰だ？

父親か？

それとも義父親か？

「A、お前はそれを信じるのか？」

リヴァイが聞いてきた。

「あぁ。証拠も根拠もねぇがな」

私は答えた。

この世界はそう言うことだらけだ。