ため息 ページ36
リヴァイside
リヴァイ兵長…か。
しかも敬語ときた。
普通ならそれが当然だが、Aは違った。
それが急にそうなると違和感しかない。
やめさせるか。
俺は地下牢に向かった。
俺はノックしてから入った。
「おい、返事を待て。誰だ？あぁ、お前か」
Aは部屋に置かれた机で仕事をしていた。
意外と真面目な奴だな。
「それで、何の用だ？仕事の追加か？」
Aは俺を横目で見ながら言った。
「いや、違う。まぁ来た意味はなかったな。俺はお前のさっきの呼び方と敬語に違和感しか感じねぇからやめさせようとしにきただけだ」
俺が言うとAは鼻で笑った。
「私の話し方が嫌だって言うんですか？リヴァイ兵長、酷いです」
Aが悪戯っぽく笑って言った。
「敬語はやめろ。それにリヴァイでいい」
Aはやっとこっちを向いた。
「敬語にしろだのなんだの言ったのはどこの誰だっけなぁ？」
Aはニヤッと笑って言った。
確かに俺だが…
「その時と今とでは状況が違ぇんだ。言った通りにしろ。命令だ」
俺は言った。
Aは顔をしかめた。
「職権濫用しやがって。何なん…んっ！」
俺はAを黙らせるためにキスした。
Aの顔は赤かった。
いつも強気なわりにこういうのには弱いのか。
可愛いところあるじゃねぇか。
「な、何しやがる！」
Aは叫んだ。
「キスだ」
俺は答えた。
「そういう意味じゃねぇよ！」
あぁ、そうだろうな。
もう少しいじめてやろうか。
「じゃあどういう意味だ？」
俺は聞いた。
さぁ、どう来る？
「どうって、どうもこうもねぇだろ。まさか、そんなことの意味も分かんねぇのか？」
Aは嘲るように言った。
そう来るとは思ってなかったな…
俺が口を開こうとした時、ノックに阻まれた。
「エルヴィンだ」
ノックの主が言った。
「あ？エルヴィンなんて奴いたか？」
Aは首をかしげている。
「団長だ。…君にはヅラ野郎と呼ばれている」
エルヴィンは言った。
Aもやっと分かったようだ。
「あぁ、お前か。入れ」
エルヴィンは難しい顔をして入って来た。
「A！来たよ！って、人多いね」
クソメガネが唐突に入って来た。
Aはため息をついた。
そりゃそうだ。
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年7月9日 8時
