追跡 ページ10
Aside
私は壁の向こうに着くと、リヴァイに先に行くように伝えてガス管を取り替えた。
万が一の時のために用意しておいたものだ。
刃も全て補充する。
そしてまた鎧の巨人の中身を追った。
私はフルスピードで進んだ。
エレンたちのところにその巨人が行った頃、私は追いついた。
リヴァイはガスが切れたようだ。
もう、私しかいない。
私は逃げる奴らを全速力で追った。
その時、気づいた。
こいつはハンジとジャンがいる方に向かっている。
そこにはライナーがいる。
あいつを、奪うつもりだ。
「ハンジ！ジャン！ライナーを奪われる！」
そう言った時にはもう遅かった。
中身を乗せた巨人は、ライナーをくわえた。
ハンジとジャンはかわしたようだ。
追おうとするコニーをハンジが止めた。
確かに、もう無理だ。
私は屋根の上に降りた。
私のせいで、どれだけの人間が犠牲になっただろう。
私のせいで、ライナーと獣の巨人の中身を取り逃がした。
そのせいで…
「A！Aのせいじゃないからね！もしそんなこと考えてる暇があるなら、動いて！」
ハンジに頭を叩かれた。
そうだ。
救える命は救わなきゃいけない。
私は少し遅れてハンジに着いて行った。
そこはよく分からない状況になっていた。
リヴァイが注射器を持ってる。
それぞれ負傷しているベルトルト、アルミン、エルヴィン。
どういうこと？
「全員ここから離れろ！ここで確実にベルトルトをエルヴィンに食わせる！」
リヴァイが叫んだ。
もうそういう状況だったんだ。
私は少し離れた。
皆よりはずっと近い。
巨人化されたら食われるような位置。
でも、そうじゃないと状況を掴めない。
流石に話までは聞こえないけど、エルヴィンが手を挙げたのが分かる。
何か言っている。
きっと皆には見えてない。
リヴァイはそれで決めたみたい。
アルミンに注射を打つことを。
幸い、巨人化したアルミンはこっちには来なかった。
逃げてきたリヴァイはこっちに来た。
「私はリヴァイに着いてくって決めたから。いつでもリヴァイの味方だから」
私はリヴァイにそう言った。
私だって、エルヴィンに打つべきだと思った。
でも、エルヴィンが注射を託したのはリヴァイだし。
私はいつ、どんな状況だとしてもリヴァイを信じると決めたから。
他の皆は違うかもしれないけど。
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ＱＯＯ - めっちゃ面白かったです！！来月から進撃のアニメ3期が始まりますね！！この作品で最後なのかと思うと寂しいですけれどまた戻ってきてくれた時には顔を出すのでこれからも頑張ってください！！ (2018年6月25日 22時) (
レス) id: 5adcb33c47 (このIDを非表示/違反報告)
カシオペア(プロフ) - ありがとうございます！すっごく嬉しいです！！ご期待に添えるよう、精一杯頑張ります！！ (2017年11月3日 7時) (レス) id: 492a1da15b (このIDを非表示/違反報告)
ねこもふ(プロフ) - 素敵な作品ですね！これからも頑張ってください！応援してます！ (2017年11月2日 23時) (レス) id: 38ad666408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年10月28日 8時
