料理 ページ42
Aside
私はとりあえず、自分の好物を作った。
リヴァイの好きなものもほぼ一緒だから、まぁいいでしょ。
「できたよ」
私が持っていくと、リヴァイは料理を見た。
そして腕を組んだ。
「太りそうだな」
いや、何そのコメント！
なんか違くない？
私が不満そうにしていると、リヴァイがフッと笑った。
「冗談だ。うまそうじゃねぇか」
その時、ドアが勢いよく開いた。
入ってきたのは、サシャだった。
「いい匂いがしたので来てしまいました！」
なんか、嫌な予感がする。
サシャの後ろから、ぞろぞろと人が入ってきた。
いや、まさかの全員？
「A〜、実は私が集めたんだ。せっかくだから全員分作ってよ」
一体いつ嗅ぎつけたのだろうか。
私はそう言ったハンジに一発蹴りを入れてまた作り始めた。
面倒だけど、暇だし。
まぁ書類を読むのが嫌なだけだけど。
私が数十分後に完成させて持っていくと、皆が群がって我先にと食べ始めた。
そんなに腹が減ってたんだ。
「お前、よく料理できるようになったな」
リヴァイに言われた。
なんか言い方酷い。
「頑張ったしね。それに、もともとできなかったわけじゃないし」
私は料理をつまみながら言った。
うん、いつも通り。
それから数十分後、なんか騒がしくなってきたから、面倒なことにならないうちに逃げた。
巻き込まれたくないしね。
今のうちに掃除しなきゃ。
さっきの皿は後でいい。
ていうか、今は入っていけないし。
私は自分の部屋の掃除を始めた。
最近はなかなか時間がなかったから、ちょっと埃っぽい。
掃除が終わり、ソファーでくつろいでいた頃、リヴァイが入ってきた。
「何か用だった？」
私が問いかけると、リヴァイは首を振った。
手伝ってくれる気だったとか？
「用がないと来ちゃいけねぇのか？」
リヴァイはそう言って私の隣に座った。
別にダメじゃないけど。
リヴァイは私の肩に頭を預けた。
「珍しく甘えるんだね。ハンジに変な薬でも飲まされた？」
私が冗談交じりに言うと、軽く睨まれた。
睨まなくても。
「悪いか」
まぁいっか。
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年9月16日 8時
