久しぶり ページ27
Aside
私はリヴァイの部屋のソファーで並んで座っていた。
もちろん着替えている。
なんか久しぶりな感じがする。
私はリヴァイの肩に頭をのせた。
「なんだ、珍しく可愛げのある甘え方じゃねぇか」
リヴァイの驚いた声が聞こえた。
珍しくって、なんだよ。
「私、別にそういうつもりじゃないんだけどね？ただ、久しぶりだなって思ってさ。最近忙しかったし。きっとまたしばらく忙しいよね」
私は即位したばっかりだから挨拶とか行かされると思うし。
その上調査兵団の仕事もあるし。
「お前の仕事を減らさないと削ぐとエルヴィンに伝えておく」
でもきっと忙しさは変わらないんだよね。
さっき執事っぽい人に女王としての所作を叩き込むって言われたし。
ダンスもダメだって言われたし。
姿勢もダメで、ピアノぐらい弾けなきゃダメで、料理もちゃんとできないとダメだって。
それを近いうちに全部教え込まれるんだから、きっと暇な時なんてない。
リヴァイにそれを言うと笑われた。
「ファーランに料理を習ったんじゃないのか？それに猫背だといつも言ってるだろ？」
そんなこと言われたって。
「私、少しは料理できるからね？それに猫背なのは、小さい頃に思いっきり殴られて背骨が変に曲がったからだってば。それがなきゃ私、もっと身長あったもん」
そう言うとリヴァイは少し考えて、私をソファーにうつ伏せに押し倒した。
何が起こってるのかよくわからないんだけど。
リヴァイは急に背骨に肘をめり込ませた。
「痛い痛い痛い！何するの！」
起き上がってみると、背骨がはまった気がした。
おぉ、治った。
「リヴァイ、どうやったの？」
私は鏡で自分の姿勢を見ながら言った。
「勘だ」
勘で治せるってすごい。
ていうか、勘でやる？普通。
「まぁいいや。ありがとう。これで一つやることが減ったよ。でもこれで少し身長伸びちゃったりしてね。リヴァイ越しちゃうよ」
私が悪戯っぽく言うとベッドに連れていかれて、押し倒された。
「じゃあ俺の方が身長が高いうちに一発抱いとかないとな」
明日、私は違う意味で腰が痛かった。
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年9月16日 8時
