私とオオカミくん４

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課外も残り１週間となった。





課外が終われば、

クリスマスイブを迎えるとともに

冬休みがスタートする。






「もうちょっとだ、ふふ」



「A、にやけてるよ」



「だって楽しみなんだもん///」






宏とのデートで頭がいっぱいな私。





こうやってななちゃんに

顔のにやけを指摘されるのも、

もう慣れた。









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「よし、終わった〜」



今日の課外も無事に終わって、

いつものように帰ろうとしたら







「木下さん」



突然、

寺井くんに声をかけられた。







「ん？なに？」



「ここってどこかわかる？」




そう言って

寺井くんが見せてきた

ケータイの画面には、

私の大好きなクレープ屋さん。







「あ、うん！

　ここよく行くところ！」



「教えてもらってもいい？」






「うん！えっとね・・

　駅をまっすぐ行って

　それから交差点を右に曲がって・・

「いや、そうじゃなくて・・」



「・・？？」









「連れて行ってほしいんだけど」



「えっ・・？」





「よくわかんないから、一緒に

　連れて行ってもらえるかな・・？

　クレープおごるから・・！」



「え、でも・・」





宏のことを考えると、

さすがに一緒に行くことは・・






「んー・・」



「お願い・・！」



手を合わせて

必死に頼んでくる寺井くん。







そんな寺井くんを見てたら、

なんだかかわいそうになって




「・・わかった」



結局ОＫしてしまった。





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宏には後でちゃんと

報告すればいいよね・・









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「とりあえずここまっすぐ！」



「おっけー」





クレープ屋さんまで案内してる間、

いろんなお話をした。






寺井くんが引っ越す前に

住んでたところはすごく田舎で、

そこらへんからいたちが跳び出してくる話とか、

家に熱帯魚を飼っていて、その種類の話とか。




元カノの話もちょっとしてくれた。




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